たかが紐 、されど紐 その2 ー 腰紐に使うべき紐ってどんなもの?素材、長さ、厚み、メリットとデメリット
みなさん、こんばんは昨日アップした、腰紐についての記事の続編を書きたいと思います
Instagramにも「皆さんどんな紐を使っているのですか?」と腰紐の話を聞いたら、皆さんからどういうものを使っているっていうお話も聞けて大変勉強になりました。
そのお話を踏まえつつ、前回お話しした続きとして、腰紐に使うべき紐の、素材、長さ、厚みのそれぞれメリット、デメリットを考えたいと思います。
腰紐に何を求めますか?
どのような腰紐がいいのかというのは結論から言ってしまえば人によって違います。
素材も長さも厚みも、周りの方や着付けの先生に聞いても
個人個人でバラバラでした。
それぞれの方の話で「私はこういうところを重視しているから、こういうこれを使っている」というお話があり、
一つの正解があるわけではなくて、
腰紐にその人が何を求めているのか、
その役割で適したものをチョイスすればいいんじゃないのかなと思います。
検討要素
では、腰紐にはどういう検討要素があるでしょうか?
検討要素としては以下のものがあると思います
・洗濯が可能か、洗濯してもシワになりにくいか
案外、夏は腰紐まで汗が染みていることもあるので
ヒモだとしても、洗濯できるものが良いという人もいます。
絹だと洗ってしまって、縮む素材もあります。
モスリンや木綿であれば、洗濯しても縮まないものが多いと思います
たまにモスリンであっても縮んでしまい、アイロンかけても戻らないというものもあるので、個々の素材によるのかもしれません。
また、洗濯後のシワになりやすさというのも重要だと思います。
シワがあるとどうしても力が分散されずに身体に食い込むのでしんどく感じやすいです。
私はモスリンの腰紐をいつも使っていますが
洗濯後もアイロンなしでしわがない状態ですので、使いやすく思います。
お使いの紐が、シワのないものかを確認して
もしシワがあるのであれば、洗濯時にシワを伸ばして乾燥させるなり
乾燥後にアイロンをかけるなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
・長さは調節可能か
標準体型と言われる人が並尺の紐を使うと余りが生じてしまい、
そのあまりの紐分を腰回りに巻きつけないといけなくなります。
そうするとどうしても紐が分厚くなったりシワになりやすいし、ズレが生じたりするので、結び目から両端それぞれ十センチ程度の範囲に収めていくと良いのではないかなと思います
そうすると、どうしても切る必要が出てきてしまうので、その処理をしやすい紐が適しているのではないかなと思います
ゴム製のウエストベルトでも調整できるのですが、どうしても重なりが出てきて暑く感じる時があります
・着物や肌着とのフィット感、すなわち摩擦の程度
衣服の摩擦の起こり易さは帯電性の程度によって異なってきます。
一般的に帯電しにくい、麻、木綿、絹などの素材は静電気が起こりにくいものです。
一方でポリエステルアクリルウレタンポリエチレンなどの素材はマイナスの静電気を帯びやすいです。
とある着付けの先生は、絹の腰紐を愛用されており、
絹の腰紐は体につけると体温で体に馴染んでフィットしてくるようだという風な表現をされておられます。
個人の感覚によって異なりますが、
私自身はモスリンの腰紐の摩擦が一番体にフィットするように感じます
その理由は、私が普段麻や木綿などの着物を愛用していることと関係している気がします。
絹の腰紐自体も使ったことがあるのですが
絹の腰紐の柔らかさが私にとっては頼りなく感じて、
特に比較的重い木綿などを着ると、支えきれないような感触でした
もし絹の着物に合わせるのであれば、絹の腰紐でもフィットするのかもしれません。
・裾線やおはしょりを調整する意味合いがあるか
丈がギリギリで、おはしょりがほとんど作れないような短い丈の着物を着ようという時に
おはしょりを作るのであれば幅の広い紐は適しません。
なぜならば紐の幅によって布が引っ張られておはしょりの分量を確保できないからです
逆に丈の長い着物を着ようとするときは、幅の広い紐を使うことをおすすめします
おはしょりを支える幅があるので、より綺麗に、おはしょりを収めることができるからです。
また、
動いた後、夜ご飯を食べてお腹が膨れた時に紐を調節したいかどうかというのでも腰紐は変わってきます。
ゴム製のウエストベルトであれば、緩めたり、位置をずらしたりすることも簡単に出来ます。
ただデメリットとしてはゴムはずれやすいので、好きではないという人もいます。
今日もまとまりがなく、長くなってしまいましたので、
ここまでにしたいと思います
読んでくださってありがとうございます
それではまた明日
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