デザインマネジメントのロールモデル。こんな人になりたい!!
今年の夏はアメリカの企業でインターンシップをしています。
今日私が感動したのは直属の上司、仮名Tさんの話。この人こそ貴重なデザインマネジメントに優れた人だと思っています。
インターシップの詳細は以下の記事をご覧ください。
インターン先での私のタスクの一つはビジネスケーススタディのプレゼン資料を作るというもの。とあるビジネスについてまとめて、彼に今朝プレゼンをしました。
私のプレゼンの出来は完成とはほど遠い。ただただ、ストーリーラインを組み込んだだけ。イラストもとりあえずネットから拾ってきたもの。なんならiStockと透かしが入ったままのイラストを貼り付けている。図の大きさもバラバラ、位置が揃っていないなどなど。。
以下はスライドの抜粋である。
このプレゼンに対して最初のTさんからのフィードバックは「このドラフト状態のプレゼン資料というのは素晴らしい」と褒められたのだ。そこをまず誉められたことに驚いた。
はっと思った。「銀行に勤めていたときの自分だったらこのクオリティのプレゼンなんて絶対に上司に見せなかったな。」
こんなものを見せようもんなら、絵が子供っぽいとかスペルミスがあるよとかちくちく言われて失敗に終わっていただろう。
とはいえ一番冒頭に誉められるようなことではないと思っていた。なんなら流石にドラフトレベルすぎてまずいかな、、、と少しは気にしていることでもあった。
Tさんが言っていた言葉は以下の通りです。
「ドラフトレベルでいいから早く仕上げて色々なフィードバックをもらって良いものを作る方がいい。自分一人で悶々と机に座って、2倍の時間をかけたって出来上がる資料は、みんなから意見をもらって作り上げるものには敵わない。
一人で最初から完成させることに時間をかけるより何度も何度も書き直すことに時間を費やす方が価値がある。
残念ながら実際のビジネスの世界では、特に上司に、何か資料を見せようとするとき、完璧に完璧に作ろうとしてしまう。
さらに残念なことに、完璧な出来上がりを求めてしまう上司は多いのです。細かいスペルミスを指摘したりしてしまいます。これは良いものを作る上で大変間違ったやり方です。
スペルミスなんてあっていいのです。もちろん最終資料ではスペルミスは無くしていかなければいけませんが、最初の段階ではそんなことどうでもいいのです。」
とTさんは述べた。そして彼は続けて
「私とはまた別の視点、スキルを持った人からいっぱいフィードバックを受けてください。きっとより沢山のアイディアをもらうことができて素晴らしいものが出来上がりますよ!」と言ってくれた。
ちょうど今デザインマネジメント論の本を読んでいたので特に彼のコメントが突き刺さったということもあった。
この本にデザインマネジメントに必要な要素が6点あげられていて、このうちの3点が当てはまると思った。
・プロトタイピング主義
「まずは作ってみて、いろんな人の意見を聞いてどんどんブラッシュアップしていく。すると自分一人ではできなかったいいものができるから。」
・曖昧さを受け入れる Openness
「プレゼンは取り合えずドラフトレベルでいいのだよ。」という曖昧さを享受する姿勢。
・ダイバーシティを受け入れる
「私から見えること、私の考え方は一つでしかない。イラストが上手く描ける人からアドバイスをもらったらスライドの表現方法が大きく変わるかもしれない。エンジニアのバックグラウンドがある彼から意見をもらったらまた全く違うアイディアをもらえるよ。そしてまた私ともう一度見直しもやりたければやりましょう!」と、決して自分の意見が絶対ではないと思っている。さまざまな視点を大切にしていることが分かる。
本に書いてあったことを目の前にして、タイムリーだったからちょっと感動して今日の出来事を取り急ぎnoteに書き起こしました。
でもいかがでしょうか?確かに仕事上で細かい字の間違いを指摘してしまったり、されている人を見たことがありませんか?
Tさんはの挨拶は「Hey gang!」っていう感じでいつも明るくて楽しいおじさんです。私たちにMotivationと多くの学びを与えてくれる素晴らしいリーダーです。
たった40分のミーティングの間に彼の口から色々な名言を聞きました。それらはTwitterで取り急ぎ紹介しようと思いますのでよろしければご覧ください。noteでも時間が許せばまた書いていきたいと思います。
本日も読んでくださり、ありがとうございました。
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはアメリカでの勉強に励むために使わせていただきます。