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サビの「ヘイ!」をスルーできない_富豪刑事 Balance:UNLIMITED

人と会えない話せないといったストレスを、アニメ鑑賞熱に変えて燃やしている今日この頃です。ようやく夏クールを振り返り始めたら、前回までの一覧にするつもりが長々と書いてしまった。今回はいくつか独立記事として公開したあとで、まとめ兼目次の記事を作る予定です。

1本めは、今、この、2020年に…?と驚いた「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」。

オープニングとエンディングがいい

まずは主題歌がよかった!紙幣舞い飛ぶオープニング映像とSixTONESの「NAVIGATOR」にハマりました…1話とその後で背景色が変わったり、影が少しずつ明らかになったりする細かい仕掛けも。オープニングはweb公開されていないのでPVを貼ります。ヘイ!

エンディングはOKAMOTO'S「Welcome My Friend」。オープニングと対照的に、落ち着いて明度の低い感じがくせになる。テーマ曲がどちらも好みだと、最初から最後までしっかり観てしまう。おかもとず、いい。

目に優しい色彩設計

色彩が好みでした。全体的に明るくてスモーキーな色合い。正直、全体的に絵がよく動くとは言えないけど、色味がいいので観ていて楽しかった。鼻とか女性のチークといった肌のほのかな差し色も印象的。

残高、無制限!

そしてお話。原作者・筒井康隆氏の了承を得て舞台を現代にし、大幅な設定変更を施したそうです。いちばんの変更点はバディの存在。膨大な資金にモノを言わせる財閥出身の坊ちゃん神戸とワケあり熱血人情派の加藤、という明快な刑事バディものになっています。
もう一つの大きな設定がAI執事です。神戸の指示を受け、瞬時に相手の口座へ10億円を撃ち込む、秘密基地と秘密ガジェットが発動する…という夢の存在。AI執事の決め台詞「バランス、アンリミテッド!」を初めて聞いたときは「残高無制限て、いい声でキメられましても…」とツッコんでしまった。毎回本編の最後で、捜査費用と費目が計上されます。買収にランチャーにと湯水のように出費している。
基本は1話完結で、事件は麻薬捜査から犬の捜索までさまざまです。アクロバティックすぎませんかね…と感じる解決法もありますが、後半は主人公である神戸一族の闇を追う展開で、夢の存在AI執事が言うことを聞かなくなるという謎も。そんなハードな終盤でも「バランス、アンリミテッド!」な金銭感覚のズレは底を流れていて、どこか可笑しい

おわりに

春アニメとしてスタートしたものの、新型コロナの感染拡大を受けて3話以降が延期され、7月に改めて1話から放送された作品だった。制作上の都合で駆け足になったエピソードもあったんだろうか。キャストも豪華。完結してよかった。原作ものではあるけど、ワンクールのオリジナルものを追っているような感覚でした。

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