茗荷マナ

今、この世界で大切なこと。 それは、知ることではない。 いかにして正気を保つかということだ。

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夏の俳句15句「原子炉」

夏燕君の声しか聞こえない 新緑へそっと小さな死亡記事 赤蟻や政府を倒すスマートフォン 万緑や鉄腕アトムもういらない 紫陽花や慕うこととは祈ること イチエフは棺桶のままさみだるる みそ汁の濁りの奥の梅雨出水 父と子の無言の朝や夏の海 胎内の景色はきっと夕焼空(ゆやけぞら) 星空へ渋谷は沈み月見草 原子炉は水に溺れて夏の雲 君の胸ばかり見ていた暑さかな 夕立の世界にたった二人だけ みんみんで目覚めて我はザムザなり 河童忌の雨やぼんやりとした不安 イチ

    • 原子力のどこがクリーンなエネルギーなのだろうか

       後で後悔しないために、今のうちに言っておきたいことがある。 これだけは言いたい。 原子力がクリーンなエネルギーとして再び注目されているみたいだけど、原子力のどこがクリーンなエネルギーなのだろうか? 原子力のエネルギー源は放射性物資。 放射性物資は毒だ。数十万年から1000万年以上もの長い間消えることのない毒。 ウラン238の半減期は45億年だ。 私達は、その毒を地中から掘り出して、濃縮し、増殖させてしまった。つまり、ウランのことだ。プルトニウムのことだ。超ウラン元素、

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        • 見えないのか/聞こえないのか(R-18指定)

           見えないのか  眼の前で家が燃えている  見えないのか  眼の前で家が燃えている  あの家には40歳の母親と14歳の娘が住んでいた  40歳の父親は戦争へ行ったきり行方不明  敵の軍人たちは  ヒゲをたくわえた男たちは  狩りをしにきたのだ  母親と娘を自動小銃で小突いて(こづいて)  トラックの荷台に乗せると  家に火をつけた  彼女たちの帰る場所を奪った(うばった)のだ  燃えている家は  母親と娘の家であるが  あなたの家でもある  あなたの家が燃えているのだ

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        夏の俳句15句「原子炉」

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          ピンク色に染まっても戦車は戦車

          私はほとんどの映画をDVDで見る。 映画館へはめったに行かない。 人見知り(ひとみしり)がひどいのだ。 朝、ゴミを捨てるのは5時30分。誰にも会いたくないからである。 電話をする前に10分間よく考えて、あらかじめ話す内容を決める。そして深呼吸を3回してから電話する。 DVDの話に戻る。DVDは便利だ。見たい所だけを見ることができる。なぜ?という声が聞こえてきそうだが、説明は省く。(はぶく)この頃はDVDプレーヤー(再生機)を持っていない人が多くなってしまった。説明するにはDV

          ピンク色に染まっても戦車は戦車

          ラブホでは死にたくない

           風俗嬢(ふうぞくじょう)の勤務(きんむ)時間は13時間  その13時間の間(あいだ)に  何人もの男とアナルファック(肛門性交・こうもんせいこう)をする  その人数は  多いときは10人にもなる  男たちは風俗嬢を輪姦(りんかん)しているのだ。  大学2年生(19歳)のとき  結(ゆい)は体を売った  学費を払うため  奨学金(しょうがくきん)を早く返すため  勉強する時間をつくるため  結は一人暮らし  母親からの仕送りは、ない。  1日に2つのアルバイト  それを

          ラブホでは死にたくない

          雲を見ていたら

           「風評被害」(ふうひょうひがい)という言葉は、放射線(ほうしゃのう)について、原発(げんぱつ)について語ることをタブーにする。  たとえば私が、  「森は除染(じょせん)できないんだよね。今年の秋もキノコ狩りは無理かな。」  などと言おうものなら、非難がゲリラ豪雨のときの雹(ひょう)のように降ってくるにちがいない。  私たちは、もう原発を批判(ひはん)することはできないのだろうか。  「放射線?そんなの無いよ(ないよ)。」と言わなければならないのだろうか。  辞書(じしょ

          雲を見ていたら

          たとえ雨が止まなくても

           雨、雨、雨……  雨、雨、雨……  明日という字を  書いてすぐに消した  雨、雨、雨……  希望という字を  書いてすぐに消した  雨、雨、雨……  雨、雨、雨……  雨は降り続く(ふりつづく)  降り続く雨が、水が、  やがて地球全体を覆い尽くす(おおいつくす)……  雨、雨、雨……  雨が強くなった  風が唸る(うなる)  雨は拳(こぶし)となって大地を強く打つ  その拳が、まさか私に向かって来るとは思わなかった。  私はただただゆううつで  床にうつぶせになって

          たとえ雨が止まなくても

          科学は人を幸せにしない

           科学は人を幸せにしない。  こう言ってみる。  友は何も答えない。  物を置けば影ができる。  それと同じように  「便利だ。便利だ。」  と言っている人の影には  苦しんでいる人が、必ずいる。  友は言う  「世界中(せかいじゅう)の人をいっぺんに幸せにすることはできないよ。」  うん。そうだね。  影を無くすことはできない。  だけど、だけど、だけど……。  科学よりも工夫(くふう)  私はそう思う。  科学は前に進むことしか知らないが  工夫は後ろに戻ること

          科学は人を幸せにしない

          春の歌

           春の歌、歌え、歌えと  どこからか、声が聞こえた気がしたので、  私は窓の外を見た。  雲の隙間(すきま)から光が差している  子供達が駆け抜ける(かけぬける)  道端のお地蔵さんが微笑んでいる  (みちばたのおじぞうさんがほほえんでいる)  春か……。  私は下着姿になって  姿見(すがたみ)の前に立つ  「こんな体形では夏の砂浜を歩けない」  「気にすることなんか、ないよ」  自分自身と会話する。  どうせ死ねば  焼き場でバラバラ  灰になって  形なんか無くな

          はじめまして。茗荷マナです。

           はじめまして。茗荷マナです。  「茗荷」は「みょうが」と読みます。  こういう名前なので一応説明しておきますが、私は男です。  茗荷というと、そうめんのつけ汁の薬味を思い浮かべる人が多いと思います。私はみそ汁の具にします。組み合わせは玉ねぎと茗荷や茄子(なす)と茗荷といったところ。  最近「くらしのきほん100の実践」という本の中に、とうもろこしと茗荷と大葉のまぜごはん、というものを見つけました。まだつくったことはありません。  さて。  私という人間を知ってもらうためには

          はじめまして。茗荷マナです。