マクロの芸術
写真が好きだ。
人の撮った写真を見ることも好きだが
やはり自分で写真を撮るという行為自体がとりわけ好きだ。
感動した風景を切り取る。
自分の日常を切り取る
小さな生き物を切り取る
中でも私が最近ハマっているのはマクロな世界を切り取るだ。
マクロな世界はアートだ。
小さな小さな世界をレンズを通してみた時に
見たことのない、その世界に感動する。
【 水とアクリル絵の具の世界 】
水面張力により、小さな数センチの中で繰り広げられる
水とアクリル絵の具が緩やかに混ざり合う様子をマクロ撮影。
これがちっとも思い通りにはならない。
それでも楽しくて、何時間でも遊んでしまう。
世界のどこか、温かくてぬるい砂浜。
エメラルド色の波。
そんなふうにならないかな~と思いながら。
ふわっと空に、羽のように広がる何か。
アルコールを垂らすと、一瞬動きが生まれる。
それを利用して、偶然の、ほんのちょっとの狙いと。
【 タンポポの綿毛と水滴 】
植物の精巧な作り。
どんな風にこの形に進化してきたのだろうと驚く。
種の部分は本当によく出来ていて、人間が真似できないくらいの
細かくて格好良い造形になっている。
愛らしいまあるい綿毛はマクロで見ると
こんなにカッコよく、繊細で美しい。
水滴はまるで宝石のように光る。
小さな儚い線香花火をずーっと見ているような、そんな錯覚を起こす。
【 シャボン玉の世界 】
こんな世界があるなんて、、、と、ここ最近で一番の感動。
子供の頃に遊んだシャボン玉の中に、こんな世界が隠れていたなんて!
宇宙、海、大陸、川の流れ、サイケデリック、波、炎、パワーetc、
とにかく、ありとあらゆるものがそこにはあった。
まるで染物のバティックのような、色合いや複雑な模様。
色も形も変化し続ける。私はその美しさに釘付けだ。
激しく動いて、そしてどんどんぎゅっと小さくなっていく様子は
何か私の知らない生物が、動いて踊っているようだった。
どこかの惑星に来たかのような、スペースコロニーを発見!
忙しく、目まぐるしい、色鮮やかな世界。
最初は勢いよく動いて変化するが、時間の経過とともに
その動きを止める。そして消えて無くなる。
こんな中に「若さ」と「老い」を感じてしまう自分がいる。
様々な想像と観察を私に与えてくれる、マクロ撮影。
その全てに驚きと感動がある。
写真を撮るという行為は新たなことを知る発見でもあり、
出逢えたことの感動でもあり、そして考えることに繋がる。
暫くはこのマクロの世界を楽しみたい。
【 おまけの一言 】
できればこんなに「カメラメーカー大国」の日本にいるのだから
スマホで写真を撮る楽しみを覚えたら、是非カメラで
更に写真を撮るという行為を楽しんで欲しいなと思う。
撮れれば一緒、ではなく、よりキレイな写真を撮りましょう。
是非!
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