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システム受託企業の役割は新規事業立ち上げのプロであると考える理由
弊社はITシステムの受託開発企業として、今年で創業から6年目を迎えさせていただきました。今までの道のりは決して楽なものではなく、時にはお客様に迷惑をかけてしまったり、開発したシステムが大成功したりと、紆余曲折ありました。
そんななか、昨日、ふと「なんで今までやってこれたのだろう?」と思いました。もちろん、沢山のお客様に支えられてきて、(残念ながら去ってしまった従業員も含め)沢山のいい会社のメンバーに支えられてきたから今まで倒れずにここまでやってこれたのだと思います。
ただ、どうしてお客様がこれまで私達を選んでくれたのか?という点において、6年間自分の中で謎状態が続いていたのです。そこでちょうど今朝、受託企業としてあるべき姿ってこんな感じだろうという答えが出たので形にしてみました。
スタートアップと私達受託企業の違いは一つ
「自社のためにシステムを作るのか、他社のためにシステムを作るのか」これだけだと思います。私達は、他社がITシステムに投資する段階で必要される組織です。自社のサービスのためにシステムを作っている、他社が欲しいと思っているシステムを作っている。この点が非常に大きな点になります。
新規事業立ち上げのプロであること
新規事業と聞けば大げさに聞こえがちですが、私達がやっている仕事の実態はまさに、新規事業の立ち上げだと思います。
私達の仕事の相手の99%はIT以外の他業界の方々ばかりです。それぞれの業界業種に特化し、競合他社に勝ち抜き、ビジネスを仕組みとして構築してきた会社ばかりです。さらなる拡大と業務の効率化、または、コストの削減を考え、システム開発を弊社のような受託企業に依頼をしてくるのです。
つまりは、いずれも新しいプロジェクト。プロジェクトのメンバーもこのために編成され、我々はITに特化した職能を使い、プロジェクトを成功に導くのが主な仕事になります。(決してプログラムを書いていくというのが本質的な仕事ではありません。)
ITはただの手段でしか無い
見出しの通り、ITはただの手段であり、道具でしかありません。道具はちゃんと適切なところに適切な道具を持ってこないと、ただのコスト(=産業廃棄物)になってしまいます。
この道具(IT)をどのようにビジネスに落とし込むのか?という視点の提案(コンサルティング)を如何にアウトプットするかが非常に重要なポイントになって来るのだと思います。
むしろ、この全く畑違いの業種に対する提案力・理解力・本質を掴む力こそ、依頼したい業者から見た受託企業を大いに活用するメリット。強いては強みになろうかと考えました。
受託企業は新規事業に特化したコンサルティング部隊という認識で仕事に臨もう
残念ながら「言われたものしかやらない」と考えている一部の受託業者もおります。その考え方が間違っているとはいいません。ただ、そのような企業や組織、個人事業主がこの業界を「なんだか難しそう」「発注が難しい」と思わせてしまう原因の一旦になっている事は間違いないと思います。
IT業界以外の他業種から見たら、プログラムを使える私達は魔法使いも同然です。特に大きな知識差があります。我々はプロとしてしっかり「知識差」があることを認識し、「的確な」提案を行わなければなりません。
的確な提案を行うことは自分の頭のトレーニングにもなる
的確な提案とは、よく他業種を知り、よくビジネスの仕組みを知り、よく依頼主の目的をキャッチアップすることで正しくアウトプットすることで、「ズドンッ」と刺さる提案に繋がります。
非常に頭をつかう大変な作業ですが、これを繰り返すことで、多種多様なビジネスに詳しくなります。もう5年もやればいろんな事を知っているし、解決の仕方が身についてきます。プログラムの知識を持ち、様々なビジネスの仕組みを知っている(引き出しの多い)超スペシャリストになることができると思います。
真面目に「的確な提案」を繰り返しやることで、誰もが持っていないスキルが身につくわけですから、その個人には実に様々なチャンスが舞い込んでくることになるでしょう。
さて、いかがでしたでしょうか。私達システムの受託業者は「新規事業立ち上げのプロである」。この定義とスタンス意識は広く色々な人に広まってほしいなと思います。このような視点の方が、お客さんも喜ぶし、自分にも誰もが持ってない特別なスキルが身につくので悪い話ではないのかなと思います。