見出し画像

最新刊に寄せて「米倉誠一郎先生の言葉」


『世界の教育現場を疾走してた若者が見つけた足元の輝き:未来の学校は日本にあった』米倉誠一郎(一橋大学名誉教授)

6月刊行予定の「未来の学校のつくりかた」に我が師匠 米倉先生が推薦の言葉を寄せてくれた。米倉先生とは高校2年生の17歳の時に出会ってからかれこれ10年以上の付き合い。高校生のときに一緒に行った中国から、バングラデシュ、インド、ガザ、ルワンダ、南ア、そして未承認国家ソマリランドと世界中を一緒に「最強のアホ2人組」として行脚してきた。

画像1

(未承認国家ソマリランドの首都ハルゲイサにて、左から米倉先生、国連職員のはなさん、僕)

米倉先生に本のゲラを渡してから一週間、こんなメールをくれた。

「あつ『未来の学校のつくりかた』、読んだ。面白かったし、文章が上手くなっているのに驚いた。ルポタージュ作家としての才能を感じる。また、少しだけ謙虚さが見えて来たな。しかし、こうした仕事はもう卒業しよう。文章に深みがないし、何を構想し、何を思索しているのかが見えない。これでは週刊誌記者いや月刊誌記者と変わらない。君の高みはそんなところではないはずだ。辛いこと、地道なことから逃げていたのでは厚みは出ない。」

とはじまり、僕のこの先への示唆(心配?)が述べられていた。

「耳に痛いことを言うのが教師の仕事だからな。頑張れ。」と結ばれていた。署名には

**********************************************
Only crazy people can change the world

**********************************************

「文章に深みがないし、何を思索しているかわからない」という先生のコメントに僕は狼狽した。心拍がちょっとだけ早くなるのを感じた。「ああ、なんだか間違った本を僕は世に出そうとしてるのだろうか」そんな不安が頭をもたげてきた。20代のころは米倉先生は「32歳まで好きにしろ。そのくらいのときから、本気でぶつけられるものをやれ。本物の仕事をしろ」と言われてきた。30歳の誕生日に、米倉先生は「相変わらず馬齢を重ねているな。そろそろ、動き出さないとまずいんじゃないか!」という激励のメッセージを贈ってくれた。つい最近も、「いい年になってきたんだから、動き出せ!」とハッパをかけられた。

米倉先生、いつもありがとうございます。でもこの本は、それほど悪い本じゃないんです。僕の思考は相変わらず浅薄ですが、本に登場する5組の教育リーダーたちの哲学と挑戦は本当に偉大なんです。そして、僕は彼らからたくさんのことを学びました。そして、彼らと一緒にこれから息子たちのための学校、教育の場づくりにできることをやっていきたいと思っているんです。その「行動宣言」がこの本なんです。だから、僕は胸を張って、この本を世に送り出したいと思います。

(予約開始と同時にAmazon教育分野26位!!!)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?