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自分の気持ちに素直に生きる方へ Auraが出来ること
令和5年6月1日
浦篤志建築設計室【Aura Architect Office】を立ち上げました。
私はすでに52歳。決して若くありません。
では、どうしてわざわざそんなリスクを取るんでしょうか?
・若気の至り 1回目の独立
32歳から44歳まで12年間、株式会社じょんのび一級建築士事務所という設計事務所を経営してきました。
未熟ゆえに巻き起こすトラブル、
身近な者の裏切り、
協働という名の搾取を経験して、
ついに経営者の立場を辞めることにした過去があります。
もちろん、素晴らしいお人柄のお客様や力を貸してくださる方々にも出会い、幸せな時間も多々ありましたが、そんな時間は長く続かず、経済的な苦しさに負けてしまったように思います。
「二度と社長という立場にはならない」
そう固く心に誓ったのです。本当に強く強く。
・大きな挫折を超えて
それから52歳まで7年間。
サラリーマン設計者として働きます。
サラリーマン生活を続けながら、得たものと失ったものを改めて考え直す私。
サラリーマンとして設計を担当したお客様。
お引き渡しの前にご挨拶へ伺います。
お会いしてたわいもない雑談をしていたら突然に推し黙られます。
目をあげると、涙がきらり。
「良い家を作ってくれてありがとうございました。」と
宝物のような言葉を下さいました。
経済的にも安定して、自分の余暇の時間も作れるようになって、お客様の信頼もいただいている。
なのに。
「このままでいいのかな」
不思議な感情。
65歳の定年まであと15年となった50歳の時。
悪魔のささやきなのか、はたまた未来への福音なのか。
再び、自分の信念に従いお客様と向き合いたいという気持ちが沸き上がります。
会社の方針(場合によっては売れればよいという方針とすら言えない時も・・)に定年まで従い、
お客様のお気持ちを自社の都合で捻じ曲げ、
まるでご自分で決めたかのように誘導し、
利益を確保していく。
会社がやりたいことや建てたい物が最優先事項で、
私を信頼してくださったお客様のお気持ちは二の次にせざるを得ない葛藤。
技術者の立場から工学的に建築学的に(場合によっては倫理的に)問題があると分かっていても、隠し通したこともありました。
これからも設計者として生きるために、なくしてはいけないもの。
これからも一人の人間として、成し遂げたいこと。
考えなければならない環境に否応もなく身を置いていたのです。
組織の人間としての役割を全うするためであっても、
・生ける屍になってはいけない
浦篤志建築設計室【Aura Architect Office】には
二つの大きな企業理念があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1685838805092-esucbDaur0.jpg?width=1200)
これは、技術者として、人として、暮らしを作る人間として、生涯変わることのない理念です。
誰かのため、何かのために生きることは決して卑下するものではありません。
役割を全うし社会のため、会社のため、地域のため、家族のために尽くすことはとても尊い行為です。
しかし、自分の気持ちに蓋をして生きてきたことに、少しのわだかまりを感じることもあるのではないでしょうか?
人生のステージが変わったとき、環境を変えることで、生き方を変えることで、自分の好きを大切に生きるライフスタイルを取り戻せるかもしれない。
もし、そんな気持ちがあなたの心を揺さぶっていたら、私は背中を押してあげたい。
あなたの人生はあなたのもの。
輝きたい、安らぎたい、活躍したいという素直な気持を大事にして欲しいと思っています。
・自分を「生きる」ために
私だって同じなんです。
これからもずっとずっと自分を「生きる」ために、浦篤志建築設計室【Aura Architect Office】を作ったのですから。
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