ピラネージのティベリーナ島
こちらは超個人的な感想を述べています。
ローマのテヴェレ川の中州である、「ティベリーナ島」を描いたピラネージの銅版画です。
やはり、ピラネージ。
技法の特性上、凄まじいまでの細部の描写に圧倒されますね。
そして、建築家でもあるので、水平垂直がビシッ!!!と出ていて気持ちが良いです。
でも!
パースつけすぎじゃないですかね?
ここまでパースの角度が急だと、どんだけ迫力ある島なんだろう、と思ってしまいますし、どうみてもこんなパースは肉眼で観ることはできないですよね。
しかし、この圧倒的なパースこそが彼のローマを唯一無二のものにしている1つの要素だと思います。
そして、ここは何度観ても、同じ感想を抱くのですが、影が下手だなぁ~、こんなに真っ直ぐに影落ちないでしょ。と、どの版画を観ても思います。
私の予想では、彼は影にそこまで拘りが無かったのだろうと思います。
ただ、全体的に観たときに、その影の違和感は然程感じられないので、自然体で観賞している時は、とても楽しいです。
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