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「April 7, 1945」制作記_1 "作る準備"

2025年の展示に向けてついに動き出す

「ビッグプロジェクト(クソデカ細かい制作)」。

そう、今まで「作る作る詐欺」をしていた「戦艦大和」です。

作りたいと思い、資料や素材やらはもう10年ぐらいは溜め込んで、制作を夢想していましたが、まあ…..タイミングというものが正直なく、なかなか手を出せていませんでした。

しかし、その重すぎる腰を上げるしかない事態が発生、それが「昭和100年」の企画展。

昭和といえば色々楽しいことやなんやらもありますが、昭和を語る上で絶対に忘れてはいけないのが「戦争」です。

近年の展覧会、基本的に「美しい・楽しい・綺麗・可愛い」で構成されるのが基本です。
世間的に「アート」は「楽しいもの、美しいものである」という風潮が主なので、展覧会企画側も基本そういうテーマ、雰囲気の作家を選んでいます。(多分)


しかし、昭和をテーマとした展示で「戦争」を出さないのは、まああり得ないですよね。


そんなこともあり、自分が声をかけられたのですが、もう、声かけられた瞬間に「あ、大和しかない」と思いました。(零式戦もありかとは思っていましたが)、実際有名になるのは戦後の話ですが、でもまあ、ねえ、やっぱり作りたいし…..


作るか!!!



ということで、「戦艦大和制作記」始めます。

記事のタイトルになっている「April 7, 1945」は、戦艦大和沈没の日付。
今回の作品タイトルとして、記事のタイトルに入れました。
(大和沈没のニュースはないですが、7日前後の新聞も使用するので)


制作する上で、色々資料を集めていましたが、最初に軽く紹介したいと思います。


今回ご協力いただく書籍の皆さま

図面や他色々、作る上でスキャンして活用させていただく書籍は

  • 日本海軍艦艇図面集 (原書房)

  • 戦艦大和・武蔵 設計と建造 (松本喜太郎・芳賀書店)

  • 戦艦大和 建造秘録 (原勝洋・KKベストセラーズ)

  • 戦艦大和図面集 (ヤヌス・シコルスキー、原勝洋・光人社)

  • スーパーイラストレーション 戦艦大和 (MODEL ART)

上記5冊の資料を元に始めていきたいと思います。
(途中でいいのを見つけたら増えていく感じです。)



また書籍以外にも、ざっくり形を理解するために模型も資料として使います。

↑モノクローム、↓ニチモ
写真の他に主砲も購入してはいます。
  • モノクローム「1/200 戦艦大和」

  • ニチモ 「1/200戦艦大和」

  • フジミ模型 「1/200 集める装備品シリーズ 戦艦大和」

上記3種類を参考資料として購入しておいていました。

全体に関しては、ニチモより新しい、2022年に発売したモノクロームの方を主に参考にする形となります。
他、フジミ模型の集める装備品は、主に中央構造物(艦橋とか)の参考ように購入しました。

二つとも微妙に細部が違うので(そして図面とも….)、作りつつ、史実も重要ですが、あくまで「美術作品」でもあるので、そこら辺の塩梅を考えつつ、落とし所を決めていきたいと思います。


また、模型資料に続き、細部を作る際に重宝してる資料が…

モノクロームのセットで入っていた皆さん。

模型の「エッチングパーツ 」です。

これをそのまま使うのでなく、あくまでカットデータ作りの「参考」として、図面と同じようにスキャンし、使用します。

ただ、エッチングパーツ とは実際にカットする素材が違うので、丸々トレースすれば使えるのでなく、かなりの修正をしないと、紙という素材と上手く合わないので、図面や写真じゃわからない細かい細部パーツの資料として使用していきます。



以上が今回大変お世話になる資料さまの方々です。
(有名どころが多いので、持ってる人は持ってる品々かと思います。)


なんだかんだ長くなってしまったので、最初の「船体の中身作業」は、次回から始めようと思います。

↓次回予告画像

いろいろな人に聞かれる内容を、次回から惜しみなくさらけ出します!


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