おなかの赤ちゃんと模擬会話⁉~会話しないものと会話できるアプリ~
日経電子版の記事【バイエル薬品、おなかの赤ちゃんと模擬会話できる無料アプリ】には、最初タイトルを見た時ハッとさせられました――おなかの赤ちゃんと会話⁉――。
残念ながら、記事を読み進めると、出来るのはあくまで『模擬会話』で、実際の自分の赤ちゃんと紐付けられるデータは「出産予定日」のようです。
IoTのさらに進んだIoE(Internet of Everything)の世界では、人間の体もインターネットと繋がるため、例えば非侵襲的な安全なセンサーなどでおなかの赤ちゃんをモニターして、その状態を会話形式で確認できるようなアプリを想像してしまったのですが、さすがにそれはありませんでした。
しかし、今回のケースは、『会話しないものと会話できるアプリ』のポテンシャルやいかに、と想像を膨らませてくれます――
▶『会話しないものと会話できるアプリ』
(1)『インタラクション』・・・物事の状態を確認するのに、(その物事を
擬人化して)人間にとって最も自然なインタラクションである『会話』
をもってする手法は、ストレスフリーでベネフィットが大きい、と考え
られます。
(2)『会話しないもの』・・・会話しないもの、おなかの赤ちゃんはもと
より、ペットや機械など様々なものと、あたかも会話するように
して、その状態を確認出来たら、そのベネフィットには大きなものが
ありそうです。
(3)『IoE+AI』・・・そのような事が可能となるには、ペットならペット、
機械なら機械の状態を、正確かつ安全にモニターできるセンシングの
テクノロジーと、それを正確に解析して音声会話で伝達できる
テクノロジーが不可欠である、と考えられます。