
『天使の翼』第11章(109)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
(SSIPは、デビルの精に関わる違反を取り締まろうとしているのではない。違反が行われていることを隠蔽するため――)
わたしの頭の中で、先刻捕まったデビル・ハンターの姿とレジスタンスという言葉がぴたりと結びついた……
その時――
機内のシートの上を、大きな鳥の影のようなものが、素早くサッ、サッと走った。
皆、反射的に窓の外を見やる……
次の瞬間、ドスンとエアカーの天井に鈍い音がして、わたし達はぎょっとした。
わたし達の乗ったエアカーは、その反動で縦列から外れた。
わたし達は、数十『羽』、というにはあまりに巨大な鳥……極彩色の――!デビル・ハンターだ!……わたし達は、トビトカゲの被膜のような羽を広げて滑空するデビル・ハンターの一群に襲撃されていた。彼らの飛行は、あまりに優雅で、自由自在で……