『泊食分離』のツーリズム
日経電子版の記事【蔵ステイ池森、泊食分離 氷見で回遊促す】は、あえて宿泊と食事を分離、宿で食事を提供しない『泊食分離』で、飲食店なども含めた地域全体の活性化を図る取り組みをリポートしたものです。
この記事を読んで、確かに、『泊食分離』には、宿がこだわりの食を供するのとはまた違った体験価値があることに気付かされます。――泊る所と食べる所が違う事で、観光客は街を回遊することになる。その結果、観光客は、その地域を面として空間的な広がりを持ったものとして、また、(食事や就寝といった)生活のリズムに従った時間的な広がりを持ったものとしてより深く体験することが出来るのです。
そのような『泊食分離』のベースの上に、さらに、地元野菜の収穫などの様々な体験型のコト消費の施策を組み合わせれば、観光客の旅行体験はさらに深まっていくはずです。