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シーサイドライン逆走が教えてくれる『モノづくり』の失われない重要性
日経電子版の記事【運輸安全委「事故前の断線が原因」 横浜の新交通逆走】によれば、今回の事故は、杉田駅から金沢八景駅方面に向かう信号を伝える配線が「車体内部の骨組みに長期間接触し、損傷したとみられる」ことが原因と報じています。
この記事を読んで改めて痛切に感じるのは、現在進行形の第4次産業革命の真っ只中にあっていかにIT化、デジタル化が進もうとも、生身の人間である私達が生きているのはリアルの世界である、という事です。
プロダクト(モノ・サービス)のデジタル化にばかりスポットライトが当たりがちですが、現実には、プロダクトはデジタル技術とモノそのもの融合体であり、私達の生活は、ITと『モノづくり』の緊密な連携によって支えられているのです。
その意味で、信頼性の高い高精度な『モノづくり』、精密で緻密な『モノづくり』の重要性は、今まで以上に高まっており、『モノづくり』ニッポンの存在価値はより一層輝きを増している、と捉えるべきでしょう。
そもそも、いかにデータの巨大プラットフォームが存在しようとも、『モノづくり』に直接かかわる長年の良質な実験データは、『モノづくり』企業の内部に蓄積されているのです。『ITとモノづくりの融合』、『AIとモノづくりの融合』、アイデアをリアルの世界に落とし込む技を発揮する圧倒的な優位性が日本にはあるのではないでしょうか。
(追記:『モノづくり』のテクノロジー、データの蓄積の重要性については、下記の日経電子版の記事でも強調されています。)