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『天使の翼』第13章(7)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
『そうね、遥か昔この盆地に私たちデビルが住んでいたとは、私も聞いたことがあるわ』
「……たぶんネット上に『ハイアンコーナに風のデイテ現る』って感じの投稿があふれ出しているに違いない……」
『どうする、風のデイテさん?』
「わたし達、そうと知らずいくつかの法律を……たぶん帝国法で言うならさしずめ惑星内航空機械管制法みたいなのを犯しちゃったと思うの……」
『SSIPって言ったかしら、警察の出番って訳ね』
「そう……それは望むところだけど……でも、やっぱり、わたし、捕まる前にハイアンコーナの人たちの前で歌いたい!」
『了解!デイテ‼』
いうやいなや、エリザはその巨大な翼をすぼめて一直線に下降しだした。どんどん加速してエアカー誘導路のある空域を突っ切った!これでまた違反切符一枚だ‼