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『天使の翼』第12章(94)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

  重力のなすがままに
  突然足下に開いた穴に落ちていくように
  どうにもならない頼りなさ
  夢で見たことはあるけれど
  どんどん空気の壁が堅くなり
  どんどん加速して、 
   地面がどんどん近付いて
  その時!エリザが四本の脚を開いた
  強い衝撃が走って、 
  わたしは、エリザの体の中に埋もれた
  突然、 
   空気の壁に叩きつけられる音が
   消えていた
  浮かんでる
  空を滑ってる
  さっきまでが嘘のように、
   静かに風を切る音

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