ビューティーテック、どこまで進化
日経電子版の記事【鏡が肌分析→コスメ提案 銀座で花開く接客テック】・【美容×テック 肌思い 鏡に映る顔に仮想の化粧 シミ認識しムラ無く下地】では、数ある『〇〇テック』の中、先頭集団の一つと言っても良さそうな『ビューティーテック』の最新動向が紹介されています。
さっそく、記事からそんな事例をピックアップしてみると――
▶ビューティーテックの最新動向
(1)『デジタルミラー』・・・鏡に映った顔をセンサーで検知⇨肌状態を
分析⇨ユーザーの肌色を変えた画像を複数パターン表示⇨ユーザーが
理想の顔を選択⇨それに合った化粧品をレコメンド。
▶ユーザーのメリット
① 自分がどんな顔になりたいか可視化される。
② その為に必要な化粧品が明確化される。
(2)『AR(拡張現実)のタブレット』・・・自分の顔に特定のメーキャップ
商品をつけた状態を確認できる。
▶ユーザーのメリット
① 実際に化粧する手間がない(ストレスレス)。
② 色々な商品を次々に試せる(時短)。
③ 肌を痛める心配がない。
(3)『ファインファイバー(花王)』・・・「(記事より)肌表面に極薄膜
を吹きつけ、フェースマスクのように肌に美容液をしみ込ませる」
(4)『肌診断アプリFACE LOG(NTTドコモ・ソニーネットワーク
コミュニケーションズ)』・・・肌年齢・しみ・目の下のくまなど6項目を
手軽にスマホで測定。
▶ユーザーのメリット
① 自分では気付けなかった事を教えてくれる。
② リアル店舗でアドバイスをもらわなくてもネットで買物できる。
(5)『ハイミラー(XZYプリンティング)』・・・鏡が肌の状態を分析⇨
点数化⇨メーカーを問わず商品を提案⇨鏡から直接購入可。
▶ユーザーのメリット
① シームレスに買物までいける。
② 人の助言よりデジタル技術・データに裏打ちされた提案の方が
納得感あり、というユーザーに向いている。
(6)『オプテ(P&G)』・・・「(記事より)容器に内蔵したカメラで肌の
シミを識別し、AIが適量の美容液とファンデーションを計算して吹き
付ける」
▶ユーザーのメリット
① 化粧品の無駄遣いがない。
② きれいな仕上がり。
など
こうしてみると、『ビューティーテック』、コスメのデジタル化という施策には、次のような機能がありそうです。
▶ビューティーテックの諸機能
① デジタルによる分析
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② デジタルによる仮想メーク
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③ デジタルによるインサイト(自分のなりたい顔)の可視化
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④ デジタルによるアドバイス
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⑤ デジタルによるパーソナライゼーション
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⑥ デジタルによる具体的な商品のレコメンド
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⑦ シームレスに買物まで
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⑧ デジタルによるメークの自動化
ビューティーテックの分析から始まりメイクの自動化に至る諸機能、ユーザーに寄り添って最適化され最大化される体験価値は、美容にまつわるユーザーのストレスを軽減し、『なりたい顔』の実現に近付く大きなポテンシャルがありそうです。リアルにしろネットにしろ、この潮流に乗り遅れる訳にいかない事は明らかです。