グレタさんのツイートに見る人生における『硬』と『軟』
日経電子版の記事【グレタさん「誰か移動を助けて」、COP25開催地変更で】は、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)の開催地がスペインに変わり、①温暖化ガス排出の抑制のため飛行機に乗らないグレタさんが、②11月中に大西洋を渡る方法を探さなくてはならないと広くSNSで助けを求めた、というものです。
この記事を一読して感銘を受けたのは、飛行機を使わずに短時日で大西洋を渡らなくてはならない、という緊急事態にあっても、①自らの信ずる主義主張に妥協しない『硬』の精神と、その一方で、②素直に助けを求める『軟』の精神が共存している事です。
人生において、その探求するものに妥協しない強い信念と、素直に自分の弱さ・苦境を認め、助け・アドバイスを求める『硬』と『軟』の使い分けは、物事を進展させ、自身の成長にも繋がる大切な資質であると思います。何事かを成し遂げるには、『硬』一本やりでもなく、『軟』一本鎗でもない、広く周囲の人間を巻き込んだムーブメントが必要なのだと再認識させられました。
たった一本のツイートが、そこに込められた『硬』と『軟』の精神で、多くの人々に、気候変動への危機感と即時の行動を力強く訴えかけています。この記事は、改めて、人生における『硬』と『軟』ということ、そして、SNSが正しく機能した時のパワーを教えてくれているように思います。
(付記:その後、日経電子版の記事【グレタさんのCOP25移動、スペイン政府が支援 「大西洋の帰路、喜んで手伝う」】が出ています。)
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