《連続投稿463日目》「空飛ぶクルマ」と「ランニングシューズ」~これぞオープンイノベーション!~
日経電子版の記事【「空飛ぶクルマ」にシューズの技、ミズノが衝撃緩衝装置】では、「空飛ぶクルマ」の座席の衝撃緩衝装置に、ミズノのランニングシューズのソール「ミズノウエーブ」のテクノロジーが使われる事がリポートされています。
さっそく、その流れを整理してみると――
▶スタートアップ「スカイドライブ」の空飛ぶクルマ
① 座席の衝撃緩衝装置は、非常着陸時に乗員を保護する重要なパーツ。
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② ヘリコプターなどを含む航空機向けの装置は高価・入手困難・着陸姿勢
の相違がある等の課題がある。
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③ ミズノのテクノロジーは構造がシンプルで、素材・形状を一から考える
よりコスト・開発期間を圧縮できる。
「空飛ぶクルマ」のような今までにない全く新しいものを作ろうとする時、まずは、既存の類似のテクノロジーで活用できるものがないか検討するのは、コストの面からも、時間(開発期間)節約の面からも、ごく自然なことだと思います。
問題は、そのテクノロジーの使用状態などに相違があって不適切だと判断された時に、「それじゃあどうするのか?」という事です……
ここがまさに運命の分岐点で、「ないんだったら自分たちで一から作るより他ない」と早々に諦めるのではなく、全くの異業種の全く別のプロダクトで使われているテクノロジーに着目する『オープンイノベーション』こそが記事で紹介されている事例なのです。特に、その異業種で使われているテクノロジーがシンプルであれば、応用もまた効くかも知れません。
残念ながら、記事からは、「空飛ぶクルマ」と「ランニングシューズ」が繋がった直接の経緯、それが人脈だったのか、開発者の閃きだったのか、そこまでは分かりませんが、異質なものを繋ぐスキル・スキーム・エコシステム・プラットフォームこそが最も肝心です。
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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