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かけっこ練習ノート – ミニハードルとラダーの目的

3月9日(木)
 
今日も鶴見川の土手を使って練習をしました。
ここは夏になると夏草がすごく伸びて、近寄れなくなります。
なので涼しくて草が短い今が一番いい季節。
ただし、よく道を通る自転車にはとても注意をしています。
 
土手に着くや、子ども達は思い思いに草の上で遊び始めました。
子どもの本能なんですね。
坂を転がる子、草をちぎって投げる子、変な恰好で駆け上がる子…
全てが脳へのインプットになり、脳のアップデートを本能的にしているんだなと思いました。
 
さて、練習は先週の復習から。
坂での1歩目2歩目を素早く、大きくして駆け上がる。
これがスタートの練習になります。
これを3本繰り返しました。
 
次にミニハードルとラダーを使った練習。
新しい子も入ってきているので、改めて練習をするときには目的を理解することと、自分の動きに意識を集中することの大切さについて確認しました。
同じ練習をしていても、これができる人とそうでない人では、練習効率が全然違いますね。
 
ミニハードルを使ったジャンプは、しっかりと「前に弾むための姿勢と動き」を体感して、磨くトレーニングです。
ここで磨いた「弾む姿勢と動き」を走りの中でも意識できるようになると、トップスピードがぐんと速くなります。
 
一方、ラダーを使ったコーディネーショントレーニングにはどんな意味があるのでしょうか。
ピッチを速くする、足の動きをよくする、等の意見がありました。
でも、ラダーの動きは直接的には走りに結び付いていないように思います。
それにも関わらず、サッカー等の練習でもよくラダーを取り入れているのはなぜでしょうか?
これは、脳でイメージした通りに体を正確に動かすためのコーディネーショントレーニングが目的だからです。
 
まずは、ラダー種目で最もシンプルな、枠を踏まずにただ駆け抜けていくだけのトレーニングをしました。
狙った場所に足を着地させるだけのことですが、これですら枠を踏んでしまう子が大勢います。
思っている以上に、自分の体を正確に動かせていないものだと気づかされますね。
でも、このトレーニングを繰り返していると、自然に正確に動けるようになってきます。
子どもは本当に吸収が速いですね。
 
練習後に、
「坂ダッシュを実際の走りの中でどう生かせばいいの?」
という質問を出ました。
練習を本番に生かすという意識がすごくいいと思いました。
 
坂ダッシュでやった、最初の1~4歩くらいの動きの大きさ、速さ、重さ、きつさ。
これを平地の最初の数歩でも同じくらい感じられるような動きを意識してみるといいと思います。
そうすると、しっかりと地面を捉えて前にぐいぐいと加速できます。
これはすぐにできることではなく、繰り替えし意識して走ることで磨かれていきます。

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