5月24日(金)紀尾井小ホール(国立演芸場代替公演) 林家つる子 真打昇進披露興行
しろ八 牛ほめ
面白い前座さん。彼なりのクスグリに笑う。
市若 初天神
この人も面白い。飴屋と団子屋。
たこ蔵 狸の札
一風千風 漫才
久しぶりに牛肉の部位のネタを聴いた!
錦平 権助提灯
品のある権助。
正蔵 松山鏡
マクラで浅草演芸ホール近くの「ぱくぱく弁当」とタイワンザルの小咄をする。
本題は正蔵師らしく、ほんわかと。
ー仲入りー
(高座左より)【司会】たこ蔵・錦平・つる子・正蔵・しん平 口上
司会のたこ蔵師が「林家つる子真打昇進襲名披露口上を申し上げます」とやってしまい、正蔵師に「襲名はない」と正される。以降、皆に心配される司会ぶりが続く。
本来、口上では新真打は挨拶をしない。しかし、国立演芸場のはからいにより、つる子師匠が感謝の言葉を述べた。
つる子「本日はありがとうございます。去年、師匠から真打昇進の話を聞いたときは…」
正蔵「お通夜じゃないんだから!」
たこ蔵師のたどたどしい司会ぶりもあって、オール林家によるアットホームな口上だった。
しん平 弥次郎
しん平師の古典落語を久しぶりに聴いた!
仙志郎・仙成 太神楽
つる子 おかみさん目線の芝浜
林家つる子の挑戦はここから始まった。
大家の家で出逢った勝五郎とお光は、大家宅での飲み会などを経て、晴れて夫婦(めおと)になる。だが、生来の酒呑みである勝は酒に溺れ、次第に河岸に行かなくなる。ある朝、お光が大家の家に飛び込んでくる。勝が河岸に行く途中で浜で財布を拾ったと言うのだ。中には五十両。二人は苦悩する。
幾度もの口演を経て、定席のトリにふさわしい聴きやすい一席に仕上がっている。いくつかの科白は省かれたが、「つる子の芝浜」の世界観を崩す事なく、より洗練された作品になっていた。
勝とお光が出逢った後、彼女は大家に、彼が売ったアジの目と勝の目が似ていると言う。そして、ラストではお光が勝に、今のあんたの目、アジの目にそっくりだよと言う。二人は出逢った頃に戻り、大団円となった。
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