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1月14日(火)第六十回 こしがや落語会「蝶花楼桃花・林家あずみ・林家つる子三人会」(サンシティホール 小ホール)


志音  真田小僧
 立川志らく師の18番目の弟子。おそらくアネサン方のご厚意により、サゲまでフル完演。

つる子  箱入り
 景気よくマグロの初競りの話から。2億700万円の値がついたが、一方でこの会の値段は3500円。落差で笑わせる。この後、林家三平一門の大おかみ・海老名香葉子さんの話になり、本題へ。
 世間知らずのお嬢様という名のモンスターが佐兵衛のウチを燃やしてしまう。最近、つる子師はこの噺をよく掛ける。そしてよくウケる。
 

ー仲入りー

あずみ  三味線漫談
「すいりょう節」

「芝で生まれて」
 猫のくだり。

「大人は嘘つきだ」
 本来は小唄などでは感情を込めて歌わない。だが、感情を込めて歌いたいあずみさんが自ら作った唄を披露する。湯ぶねにオシッコをしてしまった娘とそれを叱る母の攻防戦。

「何とも言えない気持ちになる時」
 あずみさんが日常で感じたイラッとモヤッとした時を歌う。彼女は小唄端唄だけでなく自作の唄も歌える稀有な三味線漫談家だ。顔の表情も豊かだ。

「おてもやん」
 寄席ではおなじみの熊本県民謡。くちずさんでいるお客様も多かった。

桃花  権助提灯〜南京玉すだれ
 本妻とお妾さんの間接的な真剣勝負。女のプライドと嫉妬心のせめぎ合い。その狭間で右往左往する哀れな旦那。はしゃいでいるのは権助のみ。桃花師がオンナのコワさを鮮やかに描く。
 南京玉すだれでにぎにぎしくお開きとなった。

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