自分は会社員(組織人)失格だなぁと思った瞬間
日曜ドラマ『オールドルーキー』の第2話を見ていたら、共感ポイントが多すぎたので、日記的に書き留めておきます。
『オールドルーキー』は、37歳で突然の現役引退を余儀なくされた元日本代表(ただし出場試合は4試合)のサッカー選手が、再就職で苦労して、その結果、ようやく得たスポーツ選手のマネージメントという仕事で奮闘していくというのがあらすじです。
※以下、『オールドルーキー』第2話のネタバレにも繋がる話が始まるので、未試聴だったり、ネタバレを嫌う方はお気をつけください。
組織人としての正しさか仕事人としての矜持か
さて第2話がなぜ自分的に共感しまくったのかというと、組織人としての振る舞いか、仕事人としての振る舞いかを主人公が選ぶことがテーマになっていたからです。
実際、会社員として働いていると、組織人としての振る舞い(正しさ)を求められることが少なくありません。
ちなみにwebで「組織人」と調べると、
とありました。
つまり、組織に忠誠を誓い、全人的な献身を求めらるということです。
例えば、営業の仕事をしていて、自社製品を売り込もうと、先方とのヒアリングの場で、相手が心を開いてくれて、困り事ややりたいことを正直に話してくれた時に、「この場合、自社製品より競合他社の製品の方が問題解決に繋がらないか?」と感じる瞬間は少なからず出てきます。
そんな時、皆さんは、どうしていますか?
自分は、B寄りのCの営業マンでした。
これって、一般的に組織人としての振る舞いとしては、重大な裏切り行為と見なされて、社内の評価を大きく落とします(素直に上司に報告した場合)。
組織人として評価されるなら、たぶん迷いなくAを選べる人がいいのかもしれません。
でも、心を開いて話してくれている相手に、自分の本音を伝えないのは申し訳ないし、仕事人としては、縁ができた人にとってベストな選択をして欲しいと思っちゃうのが私でした。その結果、会社の短期の利益機会を逃すことになっても。
ただ、会社の利益を得ることを望んでいないのかといえば、そんなことはなく、根底には、目先の成果よりも、中長期の会社のファンや理解者を増やしていきたいという思いがありました。だから結果を焦りたくなかったのです(言い訳くさいですけどね)
もちろんBやCを選ぶ人でも、きっちり成果を出して評価されている人、Aを選びつつも、後から全力で顧客の決断を後悔させないように頑張る人もいると思います。
でも、みんながそんなスーパー営業マンになれるわけではありません。
多くの場合、短期目標の数字に縛られているし、その数字は毎回の目標設定で上がっていくので取りこぼしている余裕はなくなっていき、A を選ぶ働き方になりがちです。
会社が求めるのは両立?
でも、どの会社にも理念やビジョンがあって、多くの場合、組織人というよりかは、仕事人としての行動指針になるようなことが掲げられています
もちろん、会社側は、会社の利益を最大化して、顧客の満足度もあげていくのが社員の仕事だとなるのでしょうが、そう簡単なことではありません。
かなり難しい問題です。
そんな中、『オールドルーキー』の第2話では、この難問を絶妙にデフォルメして、現実的にあり得る、両立させた着地にしていたので、すごく共感しました。
同時に『オールドルーキー』の登場人物たちのようにもっと両立を模索する余地があったんじゃないか?という反省も感じました。
そんな考えをしている時点で、自分は組織からはみ出る人間なのかもしれません。結局、会社を辞めて、フリーランスに憧れながら、約1か月半、ぷらぷらしているし(笑)。
でも、自分なりの答えの出し方はあるはずなので、ギリギリまで健やかな働き方ができる仕事を探していきたいと思います。