いよいよ10月を迎えますね。秋の到来を体感できる季節になりました。暦の上では、秋分、秋の中間点で、蟄虫坏戸(ちゅっちゅうこをはいす) 土の中に住む虫が越冬に入る、と表現されます。ちなみに、秋の始まりは、8/7頃の立秋。まったく酷暑のように思いますが、朝夕ジョギングなどしていると高温多湿の夏の空気ばかりではなくなって、高温だけど湿度が低い空気が出てきて、澄んだ高い空が見られるようになって秋の足音を感じます。昔の人の知恵は本当にすごいと思います。
私にとっての秋と言えば、今年のラストスパートと来年の仕込みはじめの季節です。最初にやることは、この1年と過去数年を振り返りです。このプロセスは、新しい目標の種を見つけ、これからの成長に向けた準備を整えるには絶好のタイミングです。


目標を再確認して気持ちが追いつくのを待つ

最初は目標を確認します。私の場合は、会社目標(予算や重点施策など)に加えて、個人の目標を確認しています。
目標の進捗は四半期ごとにチェックしていて、月ごとにTodoを作成して、週次でそのTodoを眺めていることもあって、改めて目標の内容を確認したり、進捗を評価したりということはしていません。このタイミングでは達成できなそうな目標の扱いと、目標としては設定していなかったけど達成できたことや来期につながしそうな変化を追記します。
そして、それらを再確認した後、しばらく眺めて湧き上がってくる気持ちを感じます。嬉しかったこと、悔しかったこと、意外だったこと、好奇心が湧いてくること、見たくないこと、、、など。
この中でも見たくないことを感じるのが一番つらい時間です。一方で、一番収穫の多い時間でもあります。見たくないことに理由はあるのですが、見たくないと感じている時は、理由がわかっていないことがほとんどです。その理由に想いを巡らせると、思わぬ学び、自分で気づいていない興味、感情にきづくことができます。
 


来年の目標をドラフトする

ここでのドラフトは個人的な目標のことです。わが社は12月決算ですのでこのタイミングで個人の目標を置いても会社の目標にするには間に合いません。会社の目標については、再来年どんな目標を置きたいのか、来年はどうしたらその目標を置ける年にできるのか、を考えて、個人の目標リストに記載します。
私の場合は、仕事などの社会との関わり、精神性、知識・スキル、健康、友人、家族、経済状況に分類して目標を設定しています。20代に作り始めたときは、80歳までの10年ごとの目標を作り「先は長いなぁ」と感嘆していたものですが、最近は短くなってきました。(笑)
ここで大切なことは、その時点で最高と思える目標を設定することです。昨年までの目標でも、修正するし、最高と思えなければ取り下げることもあります。以前は一度作った目標を変更するのに躊躇する気持ちが湧くことがありましたが、今はそのようなことはありません。というのは、最高と思えない目標を置いて、それを追いかけてモヤモヤした気持ちで過ごすことになるからです。そのような気持ちで過ごすのは、せっかくの貴重な時間、人生で一度しかない●歳という時間がもったいないです。
 


目標への気持ちは表現で変わる

モヤモヤした場合は、取り下げることもありますが、まずは表現を工夫します。
人は言葉に様々なことを結びつけています。連想ゲームのように言葉と言葉がつながっているところは自覚できるかもしれませんが、多くは自覚することのない無意識なものです。過去の記憶(映像や音声や感覚)だったり、その時の個人として得た報酬(良い結果だったのか、そうでもなかったのか)、その結果感じた感情だったり、様々な情報が繋がっています。そしてこのつながりは一人ひとり違っています。
ということを考えると、同じ内容だったとしても表現を工夫するだけで、気持ちが変わります。私の場合、例えば、数字の絶対値には興味が湧かず、気持ちも動きません。同じ内容でも「5年で3倍にする」、「ある領域での2位」という表現にすると俄然気持ちがのってきます。気持ちが乗る目標はほとんどの場合、実現しますし、実現できなくてもすごく悔しくて執着できます。そして執着できることは実現できます。
「みんなができないと思っていたことがいつの間にかできるようになって敬意を得たことがある」、「それまでトップであった●●に追いついてほめてもらえた」、「才能、努力と作戦で2位になれるけど、1位になるには運が必要」という私の実体験の思い出とつながっているのではないかと思います。
自分を使いこなして、過去の自分や周囲が想像もできなかった結果を出すには、「達成しやすい目標を作るスキル」を身に着けることが一番の近道と考えています。何しろスキルなので習得可能という点が嬉しいです。
 
 

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