玉響、ときをいく 塚原厚|LTS・LTSソフトウェアテクノロジー

株式会社エル・ティー・エスの共同創業者、株式会社ソフテックの4代目代表です。 Face…

玉響、ときをいく 塚原厚|LTS・LTSソフトウェアテクノロジー

株式会社エル・ティー・エスの共同創業者、株式会社ソフテックの4代目代表です。 Facebookはこちら。https://www.facebook.com/atsushi.tsukahara/

マガジン

  • 遠回りのお駄賃、これがわかってたらよかった。私の旅のしおり。

    24歳で就職し結婚、25歳で娘に恵まれ、26歳で転職。27歳で前職の事業凍結を受けてお客様を引継いで共同創業し同時に離婚して娘を引き取りました。会社は債務超過にもなったし、業績悪化で希望退職を募ったりもしました。不祥事の発生、有望なメンバーの離脱、大切なお客様先でトラブルが発生したりと、数々の失敗を経験し、周囲にはいつも迷惑をかけ続けてきました。せめて同じ失敗をしなように少しでもいいから学んで進化しようともがき続けてきました。もう2度としたくないけど、あの失敗がなかったら、あの迷惑を誰かが耐えてくれなかったら、、、そんな経験から得た学びを披露しています。

  • 会社ってすごい、事業ってすごい!こうして世界はよくなっていく

    昭和49年に生まれ、幼少期の私の目に映ったあの風景は少しずつ少しずつ時間を重ねて劇的に変わりました。テレビはお茶の間に1台だけあってチャンネルは回していました。玄関には黒電話があってこれまたダイヤル式でした。たまに都会に来ると空気はくすんで川から嫌な臭いがしました。学校には割れている窓ガラスがあってエアコンはありませんでした。 そんな世界がこんなにもよくなったのは、いろんな会社が競争や共創を通じて、そして地域や公共機関と対話を重ねて、よりよい製品サービス、新たな製品サービスを世に送り続けた結果です。そしてその会社たちは、お客様に貢献するだけではなく、社員を採用し育成し給料を払い、発注を通じて協力会社を潤し、借入金の利子や株式の配当で預金者を助け、納税を通じて公共機関をファイナンスしてきました。こんなことができる、会社、事業への憧れは募るばかりです。

  • 「営業、絶対ヤダ!」から「最高の仕事だね!」に変わるまで

    「営業」と言えば、ノルマ、ルーチンワーク、お客様のクレーム、上司の罵声、ぎこちない笑顔、さぼりのタバコ。ドラマ、映画、マンガなど、20世紀の物語に洗脳された田舎の大学生は営業しなくてもよい仕事をしようと思って就職しました。その後「サービスを通じたお客様とのリアルドラマ作り」に徐々にハマりだして、今では最高に楽しくなっています。あらゆる感情を高ぶらせ、そして向き合って、「また精進しよう」って自分にスイッチを入れる、そんなテンプレートのような生活でも色褪せない、営業という仕事の魅力を営業「絶対ヤダ」の視点からお話しようと思います。

最近の記事

テクノロジーの流れ(47)

私たちの産業は新しいテクノロジー(コンセプト、製品、サービス)が出現することで有名ですが、その栄枯盛衰でも有名です。 注目されながらも陽の目を見なかったり、あまり注目されていないのにいつの間にかみんなが使うテクノロジーになっていたり、勢いがあってもM&Aされたとたんに勢いがなくなったり、見通しが暗いと思われているテクノロジーが何10年も使われていたり、と個別テクノロジー(コンセプト、製品、サービス)に着目して先を見通すのは極めて困難です。IT業界の百科事典とも言える、ガートナ

    • デフォルト設定 (46)

      先週10/1は内定式でした。今年、エル・ティー・エスソフトウェアテクノロジーでは、午後イチに内定式を催行し、その後内定者向け講話を行い、夕刻からオフィスで社員が内定者たちを囲む懇親会を開催しました。 講話とオフィスでの懇親会は人事の発案です。お陰でわが社らしい1日を内定者の皆さんにプレゼントできました!講話は私が担当したのですが内定者が7名ということもあって1つのテーブルを囲んでディスカッションなどもできてかえって勉強になりました。感謝感謝です。。   お題は「20代向けの

      • 秋は来年の準備(45)

        いよいよ10月を迎えますね。秋の到来を体感できる季節になりました。暦の上では、秋分、秋の中間点で、蟄虫坏戸(ちゅっちゅうこをはいす) 土の中に住む虫が越冬に入る、と表現されます。ちなみに、秋の始まりは、8/7頃の立秋。まったく酷暑のように思いますが、朝夕ジョギングなどしていると高温多湿の夏の空気ばかりではなくなって、高温だけど湿度が低い空気が出てきて、澄んだ高い空が見られるようになって秋の足音を感じます。昔の人の知恵は本当にすごいと思います。 私にとっての秋と言えば、今年のラ

        • 意思を楽しむ(44)

          こんにちは。 人の意思には偉大な力が潜んでいると信じています。 意思は人生を変えるかもしれない目標を文字にすることを始めたのが20代後半、それから20年以上経ちました。この間、目標の内容や書き方、留意点は大きく変わりましたが、目標を書かなかった年は1年だけです。 目標を書き始めたのはあまりに思い通りにならない人生から抜け出したかったから。と今は思えますが、当時はあまり明確な理由はありませんでした。18歳に大学入学までは平均的な(と私の思う)人生であったのですが、20歳から2

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        • 遠回りのお駄賃、これがわかってたらよかった。私の旅のしおり。
          23本
        • 会社ってすごい、事業ってすごい!こうして世界はよくなっていく
          6本
        • 「営業、絶対ヤダ!」から「最高の仕事だね!」に変わるまで
          5本

        記事

          経営塾始めてみました(43)

          7月から、LTSソフトウェアテクノロジーでは幹部候補向けの経営塾を始めました。 近況報告 私がソフテック(現LTSソフトウェアテクノロジー)に着任したのは2020年12月。株主の変更に伴って、知らない人が「新たな社長です」と突然現れ、社員や社員のご家族を含む関係者の皆さんは戸惑ったことと思います。その後、LTSにも、新しいソフテック(現LTSソフトウェアテクノロジー)にも、そして私を含む新たな経営陣にも前向きな興味を持って頂き、よりよい会社作りに一緒に取組み続けてくださっ

          Note再開します(42)

          こんにちは。 前回の記事「風邪を引きました」から2年も経っていました。執筆したのは最近のような気もしますが、この2年間に思いを馳せると世界にも、会社にも、私にもいろいろなことが起こりました。 再開にあたって 前回の記事以降、休筆を宣言したわけではありません。不定期発行だったこともあって〆切などを設けずに執筆していたのですが、毎週のタスクプランの際に優先順位を上げる判断をしなかったということが最初の2ヶ月程度。その後は執筆再開の必要性をあまり感じなかったことがこの2年です。

          風邪を引きました(41)

          こんにちは。 今月に入って風邪ひきました。 8月の恒例 昨年、一昨年の8月も風邪を引きました。 風の邪気と書いて風邪。『日常語語源辞典』によると、もともと「か」は気、「ぜ」は風を意味していて、空気が動くことを「かぜ」、それで伝染する病気も「かぜ」と呼んだらしいです。 特にここ数年は感染症が流行していたので、自分が体調を崩したときは2回、近くで体調を崩す人がいる時には最低1回はPCR検査を受けていましたが、1回も陽性にはなりませんでした。とは言え、誰かにうつしたり、誰かを不

          植物を見て思うこと(40)

          4年前に実家の畑を借りて、ブドウの苗木を植えました。 ワイン好きが高じて、「いつか自分でもワインを作ってみたい」と思い、最初の一歩がブドウ栽培です。 ブドウ 4年前10本だったブドウですが、その後、都市を追う毎に植え足して、今は68本になっています。7種のブドウを植えていますが、どれが一番育つかちょっとした実験です。 1年目は10本ほどをほぼ単に植えただけ。当時は経験もなさ過ぎて、順調かどうかもわかりませんでしたが、10本全部生き延びました。この時点で、実家の庭に植えた甲

          もったいない(39)

          ケニアのワンガリ・マータイさんが2005年に来日した際に出会い、世界に広げてくださったMOTTAINAI。 私にとっては、お祖母ちゃんがしばしば口にした身近な言葉でした。 勿体ないって? 困った時にWiki頼み。Wikiにはこんな解説があります。 仏教用語だったんですね! 何が勿体ない? 「もったいない」ってお祖母ちゃんが言っていたのは、モノや時間を粗末に扱った時です。 ・(焦げたところを食べずに)まだ食べられるのにもったいない。 ・(食品が傷んで処分する時)食べら

          未経験のことを正確に感じたい(38)

          いつもは、ひとりの働く人、事業に携わる人という観点で記事を書いているのですが、今日はいつもと違った視点です。 未経験のこと 最近、これまで経験したことのないことが増えました。もちろん、2020年1月から世界に広がっていった伝染病なんて、生まれて初めての経験でしたし、それによって国境が閉じられ、国内ですら移動がままならず、外食すら規制され、仕事はリモートワークにすかさず移行なんてことも生まれて初めての経験でしたが、それだけではありません。 2月に東欧で始まった戦争では、事実

          事業のミッションとビジョン(37)

          こんにちは。 私は、LTSでは取締役としてグループ全体の発展を、ICTエンジニアリング本部本部長として部門の発展を、ソフテック代表取締役社長としてソフテックの発展を担っています。 その中でもとりわけ注力しているのは、LTSグループのICTエンジニアリング事業の総体としての発展です。 ICTエンジニアリング事業 組織としては、ICTエンジニアリング本部がICTエンジニアリング事業の出発点でした。その後、ワクト、ソフテックといった、仲間をグループに迎えることで、ICTエンジニ

          突破力、浮揚力、持続力(36)

          プロジェクトマネージャーを務めていると、チームがどんな力を保持すべきか考えます。1つ1つのタスクを遂行できる専門性や経験はもちろん必要なのですが、それだけでプロジェクトは完遂できるわけではありません。 私は、プロジェクトを推進する、つまり、プロジェクトは「推し進める」ものと考えています。その推進力の中身を見てみようと思います。 突破力 コンサルティング、ITエンジニアの世界でも、「突破力がある」と表現がよく使われます。概ね「複雑で大変な仕事を実力で前に進める」「実力でチー

          情熱不足?(35)

          「燃えるような情熱」って憧れます。 でも、情熱って燃え上がるばかりじゃないと思うんです。 情熱、という言葉との出会い 日々、情熱って言葉に出会います。 「情熱が不可能を可能にする、、、」 「偉大な人物は燃えるような情熱を持ち、、、」 「成功するためには熱い情熱が不可欠で、、、」 というように、情熱は素晴らしい人生を過ごすために必要な要素として語られています。私もそのような情熱に憧れを感じます。そして、それと同時に、寝食を忘れてすべてを投げ捨てて一心不乱に打ち込めるようなも

          成長のとき(34)

          「自分が成長している瞬間」と「自分が成長したと感じる瞬間」って、ずれています。これって素敵だなって思いませんか? 成長 私は持続的に成長することをとても重視しています。 ・昨日できなかったことができるようになること ・昨日できたことがもっと上手にできるようになること ・昨日わからなかったことがわかるようになること ・昨日得られなかったことが得られるようになること ・昨日信じてもらえなかったことが信じてもらえるようになること 成長とは、より素晴らしい何かに近付いていくプロセ

          未来へのプレゼント(33)

          先日、プロジェクトのメンバーと勉強会の企画をしている時、今日の経験がいつ役に立つかわからないよね、なんて話になりました。 それでも思い出に残るプロジェクト この20年、様々な会社で、様々なプロジェクトに出会ってきました。それぞれのプロジェクトの難しさ、楽しさ、学び、そして、出会った皆さんとのご縁。似たような要素はあるものの、1つとも同じプロジェクトなく、思い出深いものばかりです。参画したプロジェクトの終わり方にもたくさんありました。残課題なく完了できたり、課題山盛りだった

          LTS創業の話(32)

          LTSは今年で設立20年目を迎えました。LTSの設立は2002年1月に決定し、2月から業務を開始し、法人登記した日が現在創立記念日となっている3月22日です。 ITバブル 創業した時の主要メンバーのうち、現在も在籍しているのは5名です。全員、起業や会社設立を志望したこともなく、おそらく、自分のキャリアとして想像したこともありませんでした。このメンバーは2000年にあるベンチャー企業で出逢いました。そのベンチャー企業は、勃興しつつあったインターネットを人材育成に役立てようと