旅の記:2023年7月のツアー⑨林泉寺<上杉家菩提寺>(新潟県上越市)
【旅の記:2023年7月のツアー⑨林泉寺】
長野から富山県は高岡へ移動の途中、新潟県上越市にて歴史探訪。まずは林泉寺。曹洞宗の寺院で山号は春日山、越後守護代長尾氏と上杉氏の菩提寺です。
明応6年(1497年)越後守護長尾能景が創建した。虎千代と呼ばれた上杉謙信は7歳で当寺に預けられて14歳まで学問を学んだ。当主であった兄・長尾晴景に対して、長尾景虎(上杉謙信)を擁立する動きが盛んになり、天文17年(1548年)に守護・上杉定実の調停のもと、晴景は家督を景虎に譲った。景虎は上杉を継承し、林泉寺は上杉氏の菩提寺になった。元亀元年(1570年)、師であった七世住職職益翁宋謙の諱から一字取って不識庵謙信と号したという。天正6年(1578年)に急死した謙信は春日山城内の不識庵に埋葬されたが、慶長3年(1598年)上杉景勝が会津へ、そして米沢に転封のとなると、謙信の遺骸も米沢へ移された。林泉寺も共に移転したとされる。
上杉家転封後は一時衰退するものの、代わって入った堀家や松平氏諸家、榊原家から菩提寺として尊崇を受けた。