旅の記:2023年4月のツアー⑬福山八幡宮(広島県福山市)
【旅の記:2023年4月のツアー⑬福山八幡宮】
福山巡り、最後は福山八幡宮。2つの神社が並んである八幡神社なのですが、どちらも本殿・拝殿・隋神門などが同規模、同一形式でそれぞれ建っているという珍しい神社です。
東の宮と呼ばれる延広八幡宮は、元は福山城がある常興山の麓にあったが、築城時に移設されるが、その後火事により二度移転、最終的に1683年4代藩主水野勝種のときに現在の地に遷された。
西の宮と呼ばれる野上八幡宮も常山寺山にあったが、築城時に城の南西、野上に移転した。1683年、延広八幡と共に現在の地、筆頭家老上田玄蕃下屋敷松廼尾山にに移転。
移設当初は両宮の間に初代藩主水野勝成を祀る聡敏神社が鎮座して、2つの八幡宮をあわせて両社八幡宮と呼ばれた。
昭和に入り両社は合併、福山八幡宮となる。聡敏神社は北西部に移され、中央拝殿を建立し、本殿周囲に舞台などを新設し、創建当時からは姿を大きく変える。中央拝殿は鎮座300年の記念事業により建てられたもので、東西本殿を同時に参拝できるようになった。
町民の氏神八幡さまと初代藩主が対等に並んでいたところが、水野家の統治政策の象徴であるという。