旅の記:2023年8月のツアー⑧瑞巌寺<国宝>・五大堂(宮城県松島町)
【旅の記:2023年8月のツアー⑧瑞巌寺・五大堂】
芭蕉の句「松島や ああ松島や 松島や」で有名な松島にあります瑞巌寺。そのはじまりははっきりしないようですが、天長5年(828年)淳和天皇の勅願時として慈覚大師円仁が開山した天台宗の寺院である延福寺が前身と伝わるそうです。奥州藤原氏から一群の寄進を受けたとか、義経追討の際に頼朝のために延福寺の僧が義経を呪詛したとか、北条政子が仏舎利を寄贈したとか、、伝説・伝承が多いそうですが、その真偽は不明だそうです。
鎌倉時代に禅に傾倒してた第5代執権・北条時頼によって禅宗に転換させられたという。この際、ひと悶着あったようで、時頼が兵を差し向けたという記録もあるようですが、、開山を宋で修業して帰国した法身性才として臨済宗円福寺となると将軍家に保護され、室町時代になると関東十刹にまで昇ったという。しかし時が経ち戦国時代に次第に衰退、廃墟同然にまでなった。江戸時代に入ると仙台藩主伊達政宗は禅僧虎哉宗乙の勧めで延福寺復興、慶長9年(1604年)から同14年(1609年)をかけて全面改築した。現在の本堂などの伽藍は政宗造営のもので、国宝になっている。この時「松島青龍山瑞巌円福禅寺」と寺名を改めた。以降、仙台歴代藩主が保護し隆盛を極めるに至った。
明治時代、新政府による神仏分離の発令を受けて起こった廃仏毀釈運動により瑞巌寺は政府に所領を没収され荒廃したが、明治9年(1876年)明治天皇東北巡幸の際に瑞巌寺が行所在となったことで下賜金があり、復興の契機になったという。
他にも洞窟遺跡群など見どころたくさん。
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