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旅の記:2023年6月のツアー④敢国神社<伊賀国一宮>(三重県伊賀市)
【旅の記:2023年6月のツアー④敢国神社】
三重から奈良へ。関宿でお昼を食べて、もう少し時間があったので、伊賀国の一宮・敢国神社へ。主祭神は第8代孝元天皇第一皇子で四道将軍のひとりで北陸道に派遣された大彦命(おおひこのみこと)です。祭神に関してはいろいろと変遷があったようです。古代に山(南宮山)、または大岩を神奈備(ご神体)とした原始信仰に始まったと推察されるが、社殿では斉明天皇4年(658年)の創建とされ、大彦命の子孫を称する阿閇氏(あべし/あへし)が伊賀国に居住して、祖神・大彦命を祀ったという。
中世には美濃国一宮・南宮大社との関連をうかがわせる伝承もあり、その祭神であり鉱山の神とされる金山比咩命(かなやまひめのみこと)と対偶をなす金山彦神(かなやまひこのかみ)をあてる説や、少彦名命(すくなひこなのみこと)を充てる説などが見られる。その後、諏訪信仰が流入時代にはその影響を強く受けたという。江戸時代には大彦命説が唱えられ、明治以降は大彦命を主祭神として、少彦名命・金山比咩命を配神としてお祀りしています。といろいろな説があるようなので、ぜひホームページも参照いただけたら!
10世紀後半には伊賀国一宮として位置づけられていたという記述があり、南北朝時代には南朝の後村上天皇が行幸して数日間の参籠を行い社領を加増している。天正9年(1581年)の天正伊賀の乱で織田信長の侵攻に伴い社殿と多くの社記を焼失し一時荒廃するが、文禄2年(1593年)に山伏の小天狗清蔵によって社殿が再建された。
江戸時代には伊賀国に入封した藤堂高虎に上野城の鬼門として崇敬されて慶長14年(1609年)に本殿を再興、次いで鐘撞堂を建立、社領を寄進した。
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「手はなかむ音さへ梅の匂ひかな」
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その他、多くの末社がございます。天気もよくとても気持ちの良い参拝でした。
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