旅の記:2023年9月のツアー㉛万九千神社・立虫神社(島根県出雲市)
【旅の記:2023年9月のツアー㉛万九千神社・立虫神社】
万九千神社(まくせのやしろ)は神在月に出雲に集まった八百万の神々が最後に立ち寄って、神議り(かみはかり)を締めくくり、神宴(直会=なおらい)を催して、神在月26日から翌未明にかけて諸国へ帰っていく(神等去出=からさで)そうです。真面目に会議した後に、無礼講で楽しく宴して帰るのでしょうか、参加してみたいものですね!
主祭神は松江市熊野大社の主祭神である櫛御気奴命(くしみけぬのみこと)、大穴牟遅命(おおなむちのみこと)ことオオクニヌシ、国造りを助けた少彦名命(すくなひことみこと)、そして八百萬神(やおよろずのかみ)です。創建は不明ながら、少なくとも約1300年は歴史をさかのぼることができるそうです。この辺りは古代から熊野大社・杵築大社の神戸(御神領)であり、交通の要所でもあった。ちなみに三重・和歌山の熊野の発祥の地は出雲の熊野であるという説もありますね。
そして境内にはスサノオの子供たちで、父の国造りを手伝った三柱を祭神とする立虫神社があります。もとは斐伊川の中州に鎮座していたそうですが、江戸時代前期に洪水に遭い、万九千神社の境内に遷されたそうです。