見出し画像

旅の記:2023年10月のツアー㉚高乾院<秋田氏菩提寺>(福島県三春町)

【旅の記:2023年10月のツアー㉚高乾院】

高乾院は宍戸(茨城県笠間市)に鎌倉時代中期に創建されたとされ、秋田氏が宍戸に入封した際に、秋田実季が自分以降の菩提寺として定めた臨済宗の寺院です。正保2年(1645年)2代藩主俊季が三春に移封、住職は随行して新たに開山した。本尊は木像釈迦如来坐像。
高乾院とは秋田実季の法名(当寺は実季が創建したとも)ですが、息子の俊季とは不仲だったとされ、実季が伊勢に蟄居すると、寺名を湊福寺という分家の安藤鹿季の法名に変えてしまったため、実季が激怒するという事件があったそうです。
境内には秋田家墓所があり、秋田俊季を含む歴代藩主10人の他に一族の墓があります。

本堂
高台に上がると
秋田家累代の墓

戊辰戦争で官軍に降伏、無血開城した最後の三春藩主映季は5万石の領地を維持、明治2年(1869年)版籍奉還で知藩事に転じ華族に列した。



いいなと思ったら応援しよう!