旅の記:2023年4月のツアー㉕伊太祁󠄀曽神社<紀伊国一宮>(和歌山県和歌山市)
【旅の記:2023年4月のツアー㉕伊太祁󠄀曽神社】
こちらも紀伊国一宮である伊太祁󠄀曽神社。日本書紀にによると、スサノオは高天原を追われるとその子・五十猛命(いたけるのみこと)と共に新羅国に降り立つが、どうも気に入らなかったので船で出雲国へ渡った。そこでスサノオが高天原から持ってきた樹種をたくされた五十猛命は、九州から播きはじねて日本中を青山にした後、紀伊国(木の国)に降り立ったそうです。五十猛命は有功神(いさおしのかみ=大変功績のあった神様)として祀られることになる。
もとは現在日前神宮・國懸神宮のある場所にあったが、その地を明け渡し、和銅6年(713年)に現在の地に遷座した。
中世には根来寺との関係が深く、境内には神宮寺として真言宗の寺院があった。奥宮である丹生神社には覚鑁上人が奥之院として傳法院を建立している。
古事記では直接出雲に降り立つスサノオが、日本書紀では一度新羅に降りて、わざわざ気に入らないって言わせるところが、記紀の性質の違いが分かるところですね!