旅の記:2023年4月のツアー⑰最上稲荷山妙教寺(岡山県岡山市)
【旅の記:2023年4月のツアー⑰最上稲荷山妙教寺】
備中高松城の近くに日本三大稲荷の一つとされる最上稲荷があります。日蓮宗のお寺で正式名称は最上稲荷山妙教寺。
752年、報恩大師は孝謙天皇から病気平癒の勅命を賜り、龍王山中腹の八畳岩で祈願を行う。すると白狐に乗った最上位経王大菩薩が降臨、祈願を続けると天皇は快癒したという。785年には桓武天皇が病になったときも大師の祈願によって平癒した。このことにより天皇の命で現在の地に龍王山神宮寺が建立され、以後繁栄を極めた。
しかし秀吉の備中高松城水攻めの際、戦火によって堂宇を焼失、ご本尊最上位経王大菩薩像は八畳岩の下に移し難を逃れた。
この像をもとに慶長6年(1601年)にこの地域の領主となった元宇喜多家家臣で徳川家の旗本となったの花房職之が関東地方より日円聖人を招聘して稲荷山妙教寺として再興した。この時に天台宗から日蓮宗に改宗したという。
お寺なのに、神社のような社殿があるの?となりますが、こちらは特別に神仏習合の祭祀形態が許された貴重な稲荷だそうで、寺でありながら鳥居、しめ縄、神宮形式の本殿などがあるそうです。