楽観主義と、ご都合主義は似ているけど全く違う
楽観的というのは、物事を前向きにとらえることができて、クヨクヨしない人というところで、ご都合主義というのは、自分に都合よく物事は進むものだと信じている人というところでしょうか。そこだけ見ると似ていますね。
楽観的な人とご都合主義な人との大きな違いは、失敗したときのことを考えた上での行動なのかどうかという点です。
楽観的というのは、考えずに行動している人を指すわけではありません。自分なりに考えて考えて手を打って、そのあとは天命に任せた、なのであとはうまくいくだろう、という人です。そのため、失敗したときのことも考えています。
ご都合主義の人ははたから見ると楽観的に見えますが、実は全く楽観的な人とは異なり、本当に考えていません。失敗したときのことを考えていません。「なんとかなるだろう。誰かが何かしてくれるだろう」と考えていて、つまり他人任せです。
自分のことを運がいいと思うことは大切かもしれません。目隠しして自転車に乗ったら怪我をするか、誰かに怪我をさせます。
世の中には、多くの甘い言葉があります。
「夢はかなう」とか、「信念は岩をもつらぬく」とか、「信じるものは救われる」とか。
全部、その言葉自体は正しいのでしょう。
ただし、自分のできることを全てした上でです。
考えないで行動すると、他人に迷惑をかけるだけです。
これがうまくいかなかった時には、こうしよう、それがダメならこうしよう、というように一つ一つ丁寧に考えないと物事は進まないのです。
楽観主義と、ご都合主義は似て非なるものです。