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「敗者のゲーム」から学ぶ資格試験対策の教訓

 「敗者のゲーム」とは、チャールズ・エリスさんが書いた「敗者のゲーム」という著書の中で論じられている言葉です。
 この「敗者のゲーム」とは、本来、株式投資などの金融投資に用いられる考え方ですが、資格試験にも教訓にすべき要素を共有できればと思います。


1.プロとアマチュアの違い

 同書では、プロの試合は自らの攻勢で得点する「勝者のゲーム」。 一方で、アマチュアの試合は相手の失点で得点する「敗者のゲーム」。 現在の株式市場はまさに後者で、勝とうとして攻めに転じるより、自分のミスをいかに少なくするかが決め手だと主張されています。
 これを資格試験に置き換えて考えると、取れる問題をいかにミスなく得点していけるか、という視点になります。

2.取れる問題は確実に!

 資格試験で出題される問題をざっくり難易度分けすると、①誰でも取れる問題、②半分から3割程度が取れる問題、③ほとんどの受験生が分からない問題に分類でき、合否を左右するのは、①の確実性と②のミスによる失点であると考えています。仮に、③で合否が分かれるのであれば、それは「勝者のゲーム」であり、いかに幅広い知識を詰め込んでいるかが合否の分岐点になるでしょう。
 ②のイメージとしては基本論点の中で、既に出題された過去の問題から派生している内容や出題の切り口を変えて応用の要素を入れたりしてくるわけですが、基本的には取らなければいけない問題です。

3.後悔しないためにも!

 試験の結果を振り返ってみると、この問題は取れたはずなのに、間違ったということは多々あり得るわけですが、全く知らない論点が出題されて不合格になっても納得はいきますが、取れた問題を取れずに落ちると悔しいですよね。特に、簿記などの計算問題は、計算プロセスの中でもミスが発生するケースもあるので、このような凡ミスは回避するよう事前に対策を講じるべきです。
 野球で例えると、打てなくて負けるよりも、守備のエラーで負ける方がつらいのと一緒かなと思います。
 勿論、資格試験では、マークミス、答案用紙への受験番号の書き忘れなど、当日は他にも起こりうるミスがありますので、これらのミスをケアしながら、取れる問題を確実に取り切る堅実性を高めて、悔いなくベストを尽くして欲しいと思います。


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