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江戸戯作はミステリー。問われているのは「わからなさ」への態度だ|世界を読む技術
江戸時代の識字率は、一説によれば80%を超えて当時世界一の水準だったと言われている。そんな江戸時代後期の庶民が楽しんでいたとされるのが「戯作」と呼ばれる文学。今回お話を伺った國學院大學文学部教授の中村正明さんはこうした戯作、中でも黄表紙、滑稽本と呼ばれる、いわゆる庶民文学を研究対象にしている。
同じ本を読んでいても、そこから受け取れる情報の深さや抱く感情は人それぞれ。実り多き読書には、当然ながら