オーガニック後進国日本
今回はなぜ日本ではオーガニックが浸透していないかについて僕なりの考えを述べます。
「オーガニックって何?」という方は以前の投稿をご覧下さい。
おさらい
以下の有機農地(オーガニック栽培をしている農地)の割合を見ると日本はオーガニック後進国であることが分かります。
各地域の有機農地の割合(有機農地/農地全体)
アフリカ:0.1%
日本:0.2%
アジア:0.3%
北米:0.8%
中南米:1.1%
ヨーロッパ:2.4%
オセアニア:4.1%
世界平均:1%
サイト オランダ農業とつながる より。
なぜオーガニックが普及しないのか
オーガニックは思想的な概念だから日本には馴染みづらいというのが僕の考えです。
以前の投稿オーガニックって何?で書いたように、オーガニックとは自然と人間との共生を推し進める概念で、単に栽培方法などのことを言うわけではありません。
オーガニックが浸透している国でオーガニックフードを好んで買う人は「環境保護」や「生産者尊重」「フェアトレード」などの思想的な側面を大切にしています。
ところが日本においてオーガニックフードを好んで買う人は「品質」「健康」「お洒落」など消費的な観点意識することが多いのではないでしょうか?
この違いを生んでいるのが、思想や主義を醸成する文化の有無です。
日本では思想的な概念は避けられがちです。
世界や世の中に対する自分の意見を大々的に表明する人は少数派で、その結果思想的、主義的な概念が醸成されにくくなっているのだと思います。
Facebookとかで世界の平和を願ったり、自分の主義に関して投稿する人って少数派ですよね。
こう言った世の中のこと、世界のことを考える文化が日本にはあまりないのだと思います。
だから思想的な背景の強いオーガニックもまた日本では普及しづらいのです。
ボランティアや慈善活動がアメリカと比べると日本ではあまり盛り上がってないのも似たような背景がある気がします。
じゃあ、普及させるために何ができるのか、そもそも普及させる必要があるのか、はまた今度。