赤羽根の海に惚れた現役おじいちゃんサーファー
私がまだ18歳の頃だ。運転免許をとったばかりで、クルマに乗ることしか頭になかった。
その日もクルマに乗っていた。ブルーバードのSSSクーペ、彼女のクルマだ。伊良湖岬に向かってドライブしていると、前を走っているクルマが屋根の上にサーフボードを載せていた。
どうだろう、いまから45年ほど前かな。
そのまま1時間くらい後をついていくと(なにしろ暇だけはたっぷりあったからね)、ボードを載せたクルマは本道(たぶん42号線)から外れて、かなり細い道に入った。ここまで来たら、オレたちも行くしかない。なんだか秘密の扉を開けるときのようなドキドキ感。くねくねした道を抜けると、そこには日本ではないような雄大な光景が広がっていた。
これが私のサーフィンとの出会いだった。
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