会社員の副業に必要なWill・Can・Must
こんにちは。
キャリアコンサルタントKです。
今日は『会社員の副業に必要なWill・Can・Must』がテーマです。
私自身、フルタイム(平日8時間労働)の正社員で勤務をしながら、それ以外の時間で講師業を行なっています。
自身の復業経験を踏まえて書いていきます。
なお、私は「副業」という言葉は使わず、必ず「復業」という言葉を使っています(気になる方はぜひ『「うつ病」を機に働き方の価値観が変わった』もご覧ください)
ただし、社会一般では「副業」という言葉の方が馴染みがあると思いますので、今回は「副業」でnoteを書いていきます。
Will・Can・Mustとは何か
Will・Can・Mustの定義はいろいろあるのですが、一般的な考え方は以下の通りです。
Will:やりたいこと
Can:できること
Must:やるべきこと
※『カオナビHP』から引用
この適宜は社内の人事評価で使用する定義の印象です。
これが転職活動で使用する定義だと以下もあります。
Will:実現したいと思っていること
Can:Willのためにできるようになるべきこと/今できること
Must:Canのために今すべきこと
※『日本若者転職センターHP』から引用
まったく違うわけではありませんが、少し意味が違う印象ですね。
今回は会社員の副業に必要なものを3つの観点で整理して、それぞれの定義を考えました。
Will:その副業は「次の仕事」につながるか?
Can:副業ができる環境か?
Mus:努力できるか?
※キャリアコンサルタントKの定義
それぞれ説明していきます。
Will:その副業は「次の仕事」につながるか?
「副業をしたい」という声を聞きますが、私が考えるもっとも簡単な方法は、近所のスーパーかコンビニの早朝か深夜にアルバイトをするです。
スーパーやコンビニは求人募集をしていることが多いため、多くの仕事と比べるとアルバイト(という名の副業)が開始しやすいです。
さて、こうお伝えすると「いや、そうじゃない」という反応が返ってきます。
あるいは「それはアルバイトであって副業ではないよね」という反応も多いです。
これは「副業」の定義によるので一概に言えないものの、近所のスーパー・コンビニでのアルバイト勤務も「副業」であることには変わりありません。
では、ここでの「違和感の正体」はなんでしょうか?
私は副業には「次の仕事につながるか?」という視点が必要だと考えています。
残念ながら、多くの場合、スーパー・コンビニのアルバイト(副業)で得られた経験は「次の仕事」に活かすことができません。
つまり、「次の仕事につながる」という要素が少ないため、スーパー・コンビニのアルバイトは「副業」とは呼べないと私は考えています。
単に「副収入が欲しいだけ」であれば、この選択も良いかもしれませんが、副業で得られた経験が「次の仕事」に活かせないのであれば、あまりオススメできません(後述の通り、副業は大変だからです)
副業の経験を次の仕事に活かすことで、「仕事が仕事を生む連鎖」が生まれます。
もちろん副業の経験が「今の仕事に活きる」ということでも良いと思います。
「副業をしたい!」と考えた時に「その副業は『次の仕事』につながるか?」という視点を持ってみましょう。
Can:副業ができる環境か?
副業解禁の流れを受け、厚生労働省は副業・兼業に関する情報をまとめています。
この中で注目すべき点は以下です。
裁判例を踏まえれば、原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当である。副業・兼業を禁止、一律許可制にしている企業は、副業・兼業が自社での業務に支障をもたらすものかどうかを今一度精査したうえで、そのような事情がなければ、労働時間以外の時間については、労働者の希望に応じて、原則、副業・兼業を認める方向で検討することが求められる。
『副業・兼業の促進に関するガイドライン』より
つまり国(厚生労働省)は「原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当」と考えているということです。
一部の例外を除き、原則として副業・兼業は「個人の自由」です。
一方でいまだに「副業・兼業は禁止」という会社が多いのも事実です。
そうした企業の姿勢について、このnoteで良し悪しは言いませんが、実態として「所属企業がOKと言わなければ副業ができない事実」は受け止めなくてはいけません。
あくまで個人的な意見ですが「会社にバレない副業の方法」等の裏技に頼るのは、個人・企業の双方にメリットがありません。
まずは所属する会社のルールに従う。
可能であれば「Will」を踏まえて会社に交渉してみましょう。
※特に就業規則で明確に「禁止」としていない場合はケースバイケースなことも多いようです。
Must:努力できるか?
最後は、副業でも成果を上げるための努力ができるか?です。
「根性論」で語ることではないと思いつつも、副業は始めることにも継続することにも努力が必要です。
もちろん、正社員としての勤務中に副業に関することはできません。
そうなると副業に関する各種業務は「勤務前の朝」「勤務後の夜」「仕事がお休みの日」に限られてきます。
本業で成果を上げて副業でも成果を上げる。
これは生半可な取り組みでは無理です。
「プライベートの時間を削る」「成果を上げるために懸命に取り組む」「勉強をする」...等、さまざまな負荷を乗り越えるために「努力」は不可欠です。
本当に副業をするだけの覚悟はあるか?
副業で成果を上げるためには本業に勝るとも劣らない「努力」が不可欠。
まとめ
1.会社員が副業をする上では以下の視点(Will・Can・Must)の視点が大切
2.「その副業は『次の仕事』につながるか?」という視点が大切。
副業という仕事を通じて「仕事が仕事を生む」状態になるのが理想的。
3.実際に会社員が副業をする上では、所属する会社のルールに従うことが大切(会社に交渉をするのも有効な方法)
4.本当に副業をするには、さまざな努力が必要になる。
相応の覚悟がなければ安易に副業はできない。
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