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GO!コペンハーゲン③思想を食す Amass Restaurant編
「思想を食す」という新しい体験をしました!サステナブルな都市ってどんな感じ?というのを実際に体験するため、3泊5日でコペンハーゲン旅行へ!!前回のレポはこちら
サステナブルなお店とは
デンマーク特集記事に「サステナブルなお店5選」というものがあり、サステナブルな都市ということで、レストランもサステナブル感強め。
特徴の一つは、100%オーガニックのものを扱うということ。また、ごみを減らす、フードロスへの取り組みをしているお店も多い。
コミュニティ食堂「Absalon」については、オーガニックというよりかは、観光の終焉で提唱された、市民に溶け込んで暮らしを体験することそのものだなと。観光客も地元の人も関係なく同じ場所で同じものを食べるという体験。これは行きたい!!!
”おすすめレストラン”を探していくと、おいしいレストラン、有名なレストランに並んで”サステナブル”、”フードロス”、”オーガニック”という軸で紹介されているお店も出てきます。
コペンハーゲン、ひいてはデンマークについての情報って、単独でガイドブックになっていなくて「北欧」としてまとめられていることが多い。検索を頼りに行きたいとことを探すことに。
ちなみにガイドブックも欲しかったからkindleでデンマーク分冊版を購入しました。
検索した中で、いくつかお店を紹介します!
ゴミを食べさせる店 Spisehuset Rub & Stub
Spisehuset Rub & Stubは「ゴミを食べさせる」とまで強烈な紹介がされている。
このお店について書かれた記事、ぜひ読んでほしいのですが↓
記事を一部引用させていただくと、
このレストランのポイントは5つ。
非営利、ボランティア、日替わりメニュー、おかわり自由、持ち帰り自由。「おかわりも持ち帰りも自由。いっけん矛盾するように思うでしょう?
でも、ゴミを出さないことは、消費しないこととは違う。
消費しながらもゴミを減らせるサステナブルな道がある、と私たちは信じているの。
食べた食材の40%は〝ゴミ〟(形が悪くて売れない農作物だったり、生協やスーパーマーケットで賞味期限切れになった商品)
「食料廃棄物」という物語に、仲間が集まる。
そして、一人ひとりの求めるものは違えど、同じ大きな目標に向かって共に前進していく。
売り物にならない食材を活用するのは、まあ、そうだよねと思うところですが、ストーリーに人が集まり働く側も消費する側も一緒になってコミュニティ化するっていうのが面白い。
こんな場所が存在するのか~~!!!!こういう取り組みを一つの事例として知れたのはよかった。コペンハーゲンにますます興味がわく。
サステナビリティレポートを発行 relae
nomaでも修行をしたシェフがオープンさせたrelaeというお店。
http://appreciatefood.hatenablog.com/entry/2018/03/28/180107
こちらも記事引用させていただく
relaeで使われている食材の90%以上はオーガニック。それも内容が曖昧なオーガニックではなく、細部に至って明瞭としている。地元のローカルファームからのオーガニックもしくはバイオダイナミック農法のもの、最近は自分達でオーガニックファームを運営しているそうだ。もちろんビールやワイン、ジュース等も全てオーガニック。そう、いわゆるナチュールワイン。
ニューノルディックキュイジーヌにおいて重要なサスティナビリティ。コペンハーゲンの人気レストランrelaeのwebに、サスティナブルな活動についてのリポートを載せている
ほう。
「ニューノルディックキュイジーヌ」というのね、北欧料理のことを。
そして、サステナブルな活動についてレストランのHPに載せているとは、どんなものなのか?そんなお店なかなか見ないな~と。
【公式HP】がこちら↓
ここにサステナビリティレポート2019が掲載
「私たちはこういう思想をもって、レストランをやっています」
という想いを表明していて、素敵だと思った。
コースの料理はこちらの記事も参考に~
このほかにも興味そそられるお店がいくつか。
Amass Restaurant
旅の日程と予約の空き具合で、ここに行くことに決めました!
Amass Restaurantも、relae同様にHPに「MINDSET」としてその取り組みを掲載。
アマスサステナビリティプラクティス
私たちにとって、持続可能性とは、環境に合った行動をとることです。過去3年間で、ごみを75%削減し、年間の水消費量を5,200リットル削減しました。(原文をGoogle翻訳)
予約はHPから簡単に!
すぐにメールでも案内が来て、もうどこでもネットでつながるんだな~って、当たり前のことなんだけどちょっと感動!
雨だったのでタクシーで向かうことに。
目的地伝えて、乗ること10分くらい。もう着く頃なのにつかない。Googlemap見ると、なんだか目的地とは違う場所にいるw
デンマーク語がメインだから、英語ってあんまり伝わりにくく、スマホかざしてここ行きたいともう一度伝え、なんとかわかってくれた!ちょっと遠回りしたけど、到着!
かつて造船所として栄えた、工場・倉庫地域を再開発している場所。
周りはこんなかんじ。ここに、おしゃれなレストランがあるのか?と疑問に思うのは仕方ない。
でもでも、みて!建物の中、天井高くて、きれいな空間。
オープンキッチンで、料理作っているのを横で見ながらランチ~~!わくわく♡
美味しいか美味しくないかは何で決まるのか
ランチコースにワインペアリングしちゃうよ♡
ランチメニュー495 DKK(約8000円)
ワインペアリング325 DKK(約5000円)
テーブルにはお店のMINDSETが書かれたカード
”完璧な魚や完璧な形のニンジンを探す代わりに、野菜や果物の皮や、コーヒーの出がらしから作る味噌で何ができるのかを大切にしている”
”副産物がクリエイティビティを駆り立てる”
裏面には、メニューではなく、哲学、食材を栽培する庭、小学生への教育の取り組み、オーガニック食材、立地の考え方などが書いてあって、
このお店が何を大事にしているのか、どういう想いで料理を作っているのか、それをわかった上で、料理をいただく!
はじめに、ジャガイモの皮を使ったおせんべいみたいなものを、サワークリームといっしょに。
一つ一つ丁寧に、料理やワインの説明をしていただくのですが、そんなに全部英語聞き取れるわけじゃなくて、6割くらいの理解で進行w
ジャガイモのskinという言葉は聞き取った!
パリパリの部分は薄味で、サワークリームつけて食べるとちょうどよい。
2品目はビーツの燻製、ナッツの和え物と一緒に。
ビーツを食べる機会少ないけど、まずこれが出てきて、???となった。
なんだろう。
パッと見、おいしそう~~~!って感じにはならないw
黒くててかてかしてて・・ビーツとわかっているけど、不思議なプレート。
中に、ナッツが入っていて一緒に食べるのですが、燻製されたビーツが独特な味すぎてあんまり美味しくない。
・・・2品目にして不安を覚える。
オーガニックってこんな感じなのか。。。?
ワインはナチュラルワインでどれもおいしい♡
続いて3-4品目 お肉とニンジンの皮を和えたものと、ジャガイモのパン。
ジャガイモのパン 絶品!持って帰りたい!
ギュギュっと密度の濃いパンで、じゃがいもの甘みが活きてる。腹持ちがいい。
ワインも3杯目~デザートにあわせてデザートワイン!!
リンゴのコンポートが出てきます~
シナモンきいてて美味しい~♡
ビーツ出てきたときはどうなることかと思ったけど、他はどれも美味しかった!よかった!w
食後のハーブティーと一緒に出てきたのはブラウニー
これも濃いめのチョコかなと、一口パクっとすると
・・・
ん?カカオは入ってるのだろうけど、土っぽい味がする。
勝手にブラウニーの甘さを期待していたので、想像と違って一瞬頭が追い付かないんだけど、こういう味のものなんだね。って最後納得。
よかったら自家製のコーヒークリームのリキュールと梅酒はいかが?と勧められたけど、ワインでいい気分だったので、これでごちそうさま。
料理を食べて思ったのは、自分のこれまでの体験の中で「おいしい」と感じてきたものとは違う「おいしい」があるんだなということ。
ビーツが口に合わなかっただけで、コース料理がおいしくないということではないので、誤解なきよう。美味しかったよ!!
当然ながら、自分の経験の中で蓄積してきた「おいしい」という感覚の延長で、おいしいと感じるもの(バリエーション)が増えるというのがまずはあると思う。ブラウニーを見て想像する味も、自分が知らない味だったし。
でも今回は違う感覚も発見。
自分の舌の感覚じゃなくて、その店の思想を食すことで生まれる「おいしい」という新しい認識。
これからはそのお店の思想・姿勢を支持して食べることが「おいしい」という感覚に加わっていくのだろうな~と思いました。
ギフトカード
予約するページの隣に、”ギフトカード”というページがあって、お店の料理/コースをプレゼントできるギフト券を売っているんだけど、これ、すごくいい~!
レストランのお食事券とかあるけど、”このお店のこの料理を食べてほしい、プレゼントしたい”、というのって、すごくあると思うんだよね。
まさに、お店の思想に共感した人がその輪を広げていく、コミュニティ的な要素があるんじゃないかと。
コペンハーゲン住んでたら、絶対誰かにプレゼントしてると思う。
>>>つづく
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