あつこ

ブダペストとウィーンで博士学生(認知科学)してました。今はオランダ在住。

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ブダペストとウィーンで博士学生(認知科学)してました。今はオランダ在住。

マガジン

  • 滞洪日記5

    ウィーン滞在中の暮らしについて書いています。2021年9月〜2023年7月:博士課程五年生・六年生

  • 滞洪日記4

    ブタペスト・ウィーン滞在中の暮らしについて書いています。2020年9月〜2021年8月:博士課程四年生

  • 滞洪日記3

    ブタペスト滞在中の暮らしについて書いています。2019年9月〜2020年8月:博士課程三年生

  • 滞洪日記2

    ブタペスト滞在中の暮らしについて書いています。2018年9月〜2019年8月:博士課程二年生

  • 滞洪日記1

    ブタペスト滞在中の暮らしについて書いています。2018年4月〜2018年8月:博士課程一年生

最近の記事

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しずかなインターネットへ

最近あんまりnoteを更新していない。特に書くことがないからである。そもそもこの場所は自分が博士学生をやっていた時の記録を書き残したいところであって、それが終わったら去る予定であった。ただまだ何かを書きたい気持ちはどこかにあり、しかし新たにブログを始めるというもの億劫であった。そのため、たまに思い出しては何か記事をここに書いてみたりしてだらだらと続けていたという感じである。 最近しずかなインターネットというブログサービスを見つけた。雰囲気はnoteっぽいゆるい感じなのだが、

    • オランダ語A2修了・千尋と私

      いつの間にか年が明けていた。明けましておめでとうございます。去年は長くかかった博士課程が終わったり、職を得たり失ったりして色々忙しかったが、とりあえず健康に毎日生活できていることに感謝。元々ブログを書き始めた理由が博士課程の日常を綴ることだったので、博士学生という肩書きがなくなった何もない一般人の近況を書くことに違和感もあるが、これまで続けてきたことなので書き残す。 オランダ語A2修了オランダに来るきっかけとなったフルタイムの仕事がなくなってから、パートタイムで働きつつ語学

      • わたしの語学学習歴

        最近オランダ語の語学学校に通い始めたのだが、そういえばこれまで色んな言語を学んできたものの改めて顧みたこともなかったので、一度総括的に書き残しておこうかと思う。 日本語(母語)言わずもがな、母語である日本語は幼少期から学習し、学校で読み書きも習って今に至るという感じである。関西で育ったので方言は大阪弁と京都弁の間という感じで特に珍しいことは何もないはずだが、この方言が日本を離れた今でもいまだに全然抜けず、こちらで日本の人に会うとすぐに関西出身とバレる程度には訛っている。

        • ばいばいムームードメイン

          最近時間があるので、これまで考えるのを後回しにしてきたことを少しずつ整理し始めた。その一つがドメイン(インターネット上の住所)である。 はじめてのドメイン取得まだ日本にいる2016年頃に自分のホームページを立ち上げ、ドメインはムームードメインで取得し、大体一年か二年単位で更新し続けて今に至るという状態である。 ドメインを取得するには、ムームードメインのようにドメインを登録できる事業者(レジストラ)に申請しなければならない。日本国内外に事業者はたくさんあり、それぞれ様々なサ

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        • バーチャル研究室
          39本

        記事

          俺の金で生活してるくせにという呪い

          これは私が小さい頃父親に言われた言葉。そして父が母や弟にも言った言葉。この言葉は普段は使われることなく、私たちが父を怒らせるような行動や発言をした時に発せられるものであった。これを言われたら私たちは言い返せないから、父の最終兵器だったのかもしれない。 なぜこの言葉を思い出したかというと、道端ドコカの迷い道というポッドキャストを聴いていて、とあるエピソードでは私たちと同様に同じ言葉を言われたことがある人が世の中にはたくさんいるようで、その人たちの経験を聞きながら自分の過去も振

          俺の金で生活してるくせにという呪い

          オランダ仕事探しあれこれ

          近況オランダに移住して四ヶ月ぐらい経過した。移住した当初は仕事も忙しく、また博論の修正があったりして忙しかったのだが、仕事がなくなり博論にも区切りをつけた一ヶ月後ほどは地獄のように暇な時間が続き、時間の流れが突如遅くなった気がして、もう半年以上オランダにいる気がする。 その間にオランダの移住に関して事務的な手続きを済ませ、仕事を探し始めるが全然見つからない。私のような職歴もスキルもないような人間に仕事が回ってくるほど人生は甘くなく、LinkedInなどの求人サイトで検索し

          オランダ仕事探しあれこれ

          オランダ移住手続あれこれ

          博士課程も終わったのでこのブログは終わって別のところで書こうと思っていたのだが、結局ここが一番心地よく、次のアイデアもないのでしばらくここに書き続けることにした。 物理的には五月にオランダに引っ越してきたが、滞在許可証を貰えたのは先月なので、正式に住所を登録して住み始めたのは七月ということになる。移住に関する雑な記録である。 滞在許可証海外に長期住むためには必須の滞在許可の手続き。私はパートナービザでオランダに滞在している。四月末に申請して、滞在許可が降りたのが二ヶ月後ぐ

          オランダ移住手続あれこれ

          労働市場での自分の価値

          オーストリアで博士号をとって仕事と私生活のためオランダに引っ越してきたばかりなのであるが、諸事情で仕事を辞めることになり、早速異国の地で求職中である。またその経緯はいつか落ち着いた時に、ここではないどこかに書こうかとは思う。 高校を卒業してからもほとんど学生の時間だったのであまり仕事をしたことがないのだが、日本の大学(学士課程)を卒業してすぐに大学院には入学しなかったので、四回生の頃一度就活をしたことはある。当時自分に自信がない割には自意識過剰でよくわからないプライドみたい

          労働市場での自分の価値

          博士号取得・オランダ移住・テラスハウス暮らし

          博論の公聴会や新しい国への引っ越しなどが重なり忙しくてnoteの更新が滞っていた。そろそろこのブログの終わりも近い。ただ博士課程が終わってしばらく休憩したことで、書く気力が湧いてきたので、書きたかったテーマいくつかは書いてから終わろう。かな? 博士号取得2016年9月にイギリスで修士課程に入り、そこから運良く翌年の2017年9月にはハンガリーで博士課程に進むことになった。就職活動する前に、たった一つだけ出願した大学院に合格したので、思い悩むこともなく流れるように研究の世界に

          博士号取得・オランダ移住・テラスハウス暮らし

          博論提出・日本帰国・次の仕事

          このブログを初めて史上一番最後の日記から間隔が空いたかもしれない。もう三月だが今年初めての日記である(明けましておめでとうございます)。 博論提出一月末が博論の提出期限だったのだが、無事に提出できた。その日が来るまでは本当に終わるんだろうかという不安を抱えながら、一月の頭のあたりでまだ全部書き終わってなかったので鬱々とし、ひたすら書き続けてやっと一週間ぐらい前に全部書き終わったぐらいだったろうか(そんな前でもないのに既に記憶が曖昧である)。そこから先生がギリギリにも関わらず

          博論提出・日本帰国・次の仕事

          博論提出まで一ヶ月・学位について

          博論提出まで一ヶ月 2017年の九月にブダペストで博士課程を始めてから六年目に入った。当初は博士課程三年間の奨学金が出るというオファーだったので、三年で終わるのかと思いきや、入ってみるとこのプログラムでは三年で終えた人など誰もおらず(若干詐欺かと思ったが)、自分は何年いることになるのやらと思っていたのだが、今終わりかけてみれば過去の先輩方と同じぐらいの五年半ぐらい時間がかかることになった(もちろん四年で終わった人もいるし、逆に八年かかった人もいるので人それぞれであるが)。

          博論提出まで一ヶ月・学位について

          十二月二十日@ウィーン

          先々週ぐらいからオランダの恋人のところにいたので全然日記を更新しなかった。書けないわけではないけど、誰かといると内省的に何かを連ねると言う気がなくなるのが私なんだと言うことに気づく(一緒に住んだりしたら別なんだろうが)。家族と暮らしながら詳細な富士日記を書いた武田百合子のマメさには驚く(しかも手書きで)。 もうすぐで博士課程も終わってしまうからなるべくたくさんのことを書き残したいと確かこの五冊目のマガジンを始めた時に述べたような気がするが、おそらく一番少ないまま終えてしまう

          十二月二十日@ウィーン

          なりたい自分の質的変化

          昔から自分はわりとなりたい自分像みたいなものを常に持っており、小学生あたりぐらいからは具体的にどういう風になりたいか考えていた気がする。例えば小学生の頃は内気で人と話すのが苦手だったので、誰にでも仲良く話しかけられる子を見て、あのこのようになりたいと思ったりしていた。 社交性はなかなか育つものではなかったが、高校ぐらいになるとそこまで気にならなくなった。社交性を獲得したのかどうかわからないが、少なくとも周りと比較してそこまで目立って悪くないかなとは思えるようになった。という

          なりたい自分の質的変化

          十一月二十六日・二十七日@ウィーン

          十一月二十六日一週間だらだらして気づいたら土曜日という感じである。最近早く寝るようにしているので、今日は休日だけど普通に起きた。前日にパンを焼いたのでそれで朝ごはん。 朝は市場に買い物に行き、そのあとは久しぶりにかぎ編みを再開しようと思って太めのニードルと毛糸を買いに行く。なんだか自分は全然編み物が向いていないようで、かぎ編みだけは全然うまくならない(大した練習もしてないけど)。一方でパン作りなんかは適当にやっても一応完成するから不思議である。まぁ編み物の方が技術的に難しい

          十一月二十六日・二十七日@ウィーン

          十一月十九日・二十日・二十一日@ウィーン

          十一月十九日先週に一つ博論の一部の原稿締め切り、今週頭に一つフェローシップの締め切りがあって、そして日本の求人への書類をひたすら書いて書いて書き続ける時間がとりあえず終わった。全部方向性が違うのだが、しかし白紙を埋める作業はいつも通り辛く、なかなか思うように進まない。今日は久しぶりのほっとできる休日。 朝はぼーっとしてパンの仕込みをして夜に焼くことにする。パン作りは発酵で待つ以外は大した労力はいらないのだが、しかし日常でまさか自分がパンを焼いたりするようになるとは思いもしな

          十一月十九日・二十日・二十一日@ウィーン

          全部自分で決めたこと

          最近叶姉妹のファビュラスワールドというポッドキャストにハマっていて、朝の通学の時間などに少しずつ聞いている。叶姉妹と言うと、昔ダウンタウンDXでものすごく高額な服を着ている謎のお金持ちの人たちというぐらいでそれ以上何も知らなかったのだが、こうやってポッドキャストで話を聞いていると、いまだに何をしている方々なのかはわからないが、お話は面白いと思う。このポッドキャストは投稿者のお悩みを聞いて人生の悩み相談をするというような趣旨である。 この回の中に、三十代を子育てに費やし、金銭

          全部自分で決めたこと