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#0 兼業生活のはじめかた(自己紹介)

はじめまして。ライターの室谷明津子と申します。

ふだんは頼まれた文章を書いて暮らしていますが、自分のなかでどうしても無視できないテーマに出合ったので、noteを始めました。

(プロフィール)
富山県生まれ。銀行系シンクタンクで顧客向けの雑誌担当として10年働いた後、フリーに。ビジネス系のライターとして働きつつ、その中でこぼれ落ちるテーマを拾うため、リトルプレス『大人ごはん』を作り始める。

(『大人ごはん』について)
さまざまな方に、「ふだんの食事」を見せてもらっています。たとえば、作家の角田光代さんと一緒にお料理を作って食べながら、「創作活動と料理」について伺ったり。武田百合子さんの『富士日記』に出てくる料理を、料理家の高山なおみさんと作っておしゃべりをしたり。作家の高野秀行さんのお宅にお邪魔して、“主夫”として鍛錬した成果の手料理をご馳走になったこともありました。最新号では、映画監督の黒沢清さんにひたすら「ふだんの食事」について聞いています。

もともとビジネス系のライターなのですが、最近はリトルプレスを見てくださったライフスタイル系の雑誌からも、お仕事をいただく機会が増えました。そうやって仕事の幅が広がる中で感じたのが、「ビジネスの世界に生きる人たち」と、「ライフスタイル重視の人たち」の間には、ふかい谷がある、ということです。

そもそも使う言葉が違うし、価値観が違う。ビジネスの世界では、「生産性が高い」「合理的」「利益率が高い」ことが賞賛されますが、ライフスタイル重視の人たちにとっては「ガツガツしている」「ダサい」「お金の話は汚い」となることが多々あります。

両方の世界でお仕事をするうちに、お互いの価値観から学び、近づくことでもっといい感じになれるんじゃないかと思うようになりました。

効率一辺倒のビジネスでは、往々にして人間より組織が優先され、働く人の個性を消す方向に走りがちです。これは結構深刻に、働く人の存在意義を奪ってしまう。そうではなく、もっと生活重視、人間重視の価値観が組織に入れば、働く楽しみさが増すし、共感をベースにしたビジネスができて顧客も喜ぶはず。

一方、充実したライフスタイルを送るには金銭的・時間的な余裕が必要で、本来はお金の話抜きに豊かな生活について語れません。そこを曖昧にせず、むしろ生活におけるお金の話をきちんとすることで、語られるライフスタイルにより真実味が出るのではないでしょうか。

そこで思いついたのが、「兼業生活」という言葉でした。
つづきます

※写真はすべて友人である写真家の中村紋子さん@ayaconakamura_photostudioによるものです

(主な仕事)
雑誌での取材・執筆
・『暮しの手帖』にて、「あの人の本棚より」(連載中)、「枝元なほみの 食べる、生きる、考える」(2022年6月-7月号にて終了)、「コシノジュンコ わたしとお茶漬け」(2023年6月-7月号)、「表参道・山の手大空襲を語り継ぐ」(2023年8月-9月号)、「ずっと、食べていく(本田明子さん記事)」(2023年10月-11月号)などの取材・執筆
・『暮しの手帖別冊 お金の手帖Q&A』にて、漫画家のヤマザキマリさん、文化人類学の松村圭一郎さん、MotionGallery代表の大高健志さんの取材記事
・『暮しの手帖別冊 わが家の家事シェア』にて、木村草太さんご夫婦、トミヤマユキコさん&オカモトMOBYタクヤさんご夫婦の取材記事
・『ニューズウィーク日本版 特別編集 未来をつくる SDGs 2022』にて、Relight、TBM、ボーダレスジャパンの取材記事など
・『中央公論』にて、藤原辰史氏・斎藤幸平氏の対談記事、星野リゾート・星野社長の取材記事など

ウェブメディアでの取材・執筆
・日興フロッギーにて、連載「上場企業の社長に聞く! 夢とお金の本質」(2016年~現在まで)を担当。そのほか、「ボボズという新しい生き方が始まっている~橘玲さんインタビュー(前・中・後編)」「ユーチューバー・HIKAKINさんインタビュー(前・中・後編)」など
・ダイヤモンド・オンラインにて、吉野家HD会長・安部修仁の僕ならこう考える(2015年6月~2017年3月まで連載を担当)。そのほか、「『人口減少=悪』ではない 次世代に向けて発想を転換せよ―速水 融・慶應義塾大学名誉教授へのインタビュー」や、「生きるために作る!~震災から生まれた世界初・DIY家具メーカーがアツイ(上・下)」など
・ポリタスにて「特別座談会 被災地に『強い絆』だけでは足りない」構成
・東証マネ部!にて、「フィンテックの荒波に乗り出す『ウェルネット』の挑戦」「”なんでも包む”機械で世界一!レオン自動機」など
・リバネス「超異分野学会」にて、「エンジニアリング オブ 複雑発酵 ー 我が家の糠床は科学技術で完コピできるのか? ー」(東京大会2022)、「プラスチックは貴重な資源 」(東京大会2023)など

構成を担当した書籍
・『優しいサヨクの復活』(島田雅彦著・PHP新書)
・『愛国ってなんだ 民族・郷土・戦争』(古谷経衡著・PHP新書)奥田愛基氏との対談
・『ゼロからの経営戦略』(沼上幹著・ミネルヴァ書房)
・『さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由』(藤野英人著・光文社新書)など

Twitter:https://twitter.com/atsu_kom
Instagram:https://www.instagram.com/atsukomuro/

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