たられば
徒然なるままに
起きた事は無かったことにできない、だから進むしかないのだ。でも進んだ先に何があるのだろう。ゴムゴムの実は食べてはいけないと母親に習った。だから私は金木犀の匂いを嗅いだ。
甘くて癖のある匂いは私の持ってる実を差し出せという。私が金木犀を嗅ぎつづけるにはそれしかない、目の前の選択を見誤ったと気づいた。
例えカナヅチになってもゴムゴムの実を食べればよかった。食べて仕舞えばよかったのに、なぜ金木犀を嗅いでしまったのか。
あの時こうしておけばよかった、ああすればよかった。と、振り返りながらも、進むしかないと言い聞かせる。
大好きな信玄餅クレープがやさしくてお腹も空いてないのに食べると何故か幸せになっていく。
だがしかし、私は幸せになってはいけない星に生まれたのだ。いつからではない、その道を歩んだあの時から。
私が変われば変わるのか、迷う羊に狼は言う。大切なものを持った瞬間、弱者なのだと
くわばらくわばら