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61歳が「やることがある」ー定年オットとか実母とかー

8月15日の朝起きて、真っ先に見たノートがこちら。

夜、お母様に「もう寝なさい」と言われ
「まだやることがあるから」と答えた佐光紀子さん。
「そう、じゃあ先に寝るわね」とお母様。
実はそれは夢で、その日は亡くなったお母様の91回目の誕生日だった。

佐光紀子さんのnoteより

心に来た。
わたしのやることって何だろう・・・。

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私が佐光紀子さん(翻訳家、家事研究家)に初めて出会ったのは
ぐうぜん視聴した朝日新聞リライフ プロジェクトのウェブセミナー。

リンクはこちら 

その時私は定年オットに悩んでいた。

洗濯物の取り込み方ひとつ
掃除機のかけ方ひとつ
全てにイライラしていた。
あえば衝突。
家庭内別居状態。
口も聞かなくなっていた。


「家事をきちんとやるという思い込みを捨てる」
「家事を手伝うではなく最初から最後まで任せる、尻拭いはしない」

コトバが沁みた。

夫はいつも仕事が第一だった。
今まで30年間、妻として家事をするのは当然だった。

「わたし、今までの仕返しをしている!?」

(こちらのnoteにその前後の事情を書いている)

あと30年ぐらいしか一緒にいられないのに。
どうしたら2人で気持ちよく歩いていけるだろう。

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そして母だ。
私の母は今老人ホームに入っている。ほぼ寝たきりだ。
老人ホームに入って3年、母は気持ちが休まる日がない。

先日留守番電話に入っていた言葉
「家に帰りたい」

しかし、母は家に帰れない。
3年前、同居して面倒を見ていた私がうつ状態となり、
それがきっかけとなって老人ホームに入居したからだ。

自分と母を天秤にかけて
わたしは自分をとった。

母は家に帰れないことがわかっている。
だから留守番電話だったのだ。

わたしの平穏は、母が老人ホームにいるから。
こうしてnoteを書く時間があるのも
母が自宅にいないからだ。
だから将来もしも私が母のように寝たきり状態になった時には
すべてを我慢しなくちゃいけない・・・だろう。

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佐光さんのnoteに戻る。
ノートでお母様の老後を見つめ、なくなるまでの期間の出来事を書いている。

冷静でありながら、心に触れる文章だ。

その時「じゃぁ一緒に寝る」と言ったら、
あの世に一緒に行ってしまったのか。
こわいけど、ありそうな話だ。
まだやることがあるって言えるのはすばらしい。

私のやる事はなんだろう。
そこまで見えているような、でも日々変わっていくような。

母は今年94歳。
週一回の面会をちゃんとして、
できるだけ孫やひ孫も連れて行って、
母の心を慰めるお手伝いしかできない。

母の状態は、自分の未来の姿であると言うことを見据えて。
はるちゃんやなっちゃん(長女、次女)に迷惑をかけないように
自分の命を全うしたい。

オット関連もしかり。
定年オットに悩む夫婦のヒントになりたい。
 
まだまだこれからだ。

そして
来る時が来たら
「じゃあ先に寝るわね」と言ってこの世から去っていきたい。

2022年お盆の中日に

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あつこ (63) フワフワ文系妻 定年理科系夫 育て中
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