#81 定年後の夫の育て方4ー大事なお金のハナシ
ここで、定年後に避けては通れないお金のハナシを・・。
退職金はない
「退職したんだから退職金出たのでしょう」と聞かれた。
我が家の夫には退職金はない。企業型確定拠出年金(401K)だからだ。
企業型確定拠出年金とは、
「企業が毎月掛金を積み立て(拠出して)」
「加入者である従業員が自ら資金を運用して」受け取る年金制度である。
平たく言うと
今までの毎月のお給料の中に、将来の退職金が分割して入っているようなイメージ。
結局、退職しても大きなお金がポンと入ることはない。
夫は2019年8月に退職したので
8月のお給料をもらってそれっきりである。
失業保険は3か月の待機
それでは失業保険はどうだろうか
夫は、自分から 再雇用を契約しなかったため
自己都合退職の扱いになってしまった。
これは失業保険を受ける上では大きな差となる。
●会社都合→7日間待機で失業保険がもらえる。
●自己都合→3ヶ月待たないとダメ。
この点は夫も不満で、人事に掛け合った。会社としては雇う意思があったのだから、と要望は通らなかった。
失業保険が受けられるのは早くても
(8月31日退職なので)12月からになる。
9月10月11月は何も収入がない
結局、2019年9月10月11月は何も収入がない形になる。
失業保険をもらわなくてはいけないので、夫は働けない。
39年間の疲れをとりあえずは、とってもらわないといけないし。
そこで夫の決意を聞いた7月初めから
あつこは職業安定所やインターネットを使って求職活動を始めた。
無事に派遣社員として8月1日から働きだした。
ところがここにもワナがあった。
私は自分の年金や保険のことをすっかり忘れていたのである。
3号→1号→2号の激動の3か月
私は8月いっぱいまで夫の扶養だった。
国民年金でいうところの3号被保険者である。
新しく入った会社では、働きだして3ヶ月目からでないと社会保険に入れなかった。
8月から働きだしたので10月から保険や年金(2号)に入る。
・8月・・・3号(保険料を払っていない)
・10月・・・2号(給料から年金や保険料が引かれる)
じゃあ9月は?
なんと9月は1号になってしまった。
9月だけ、国民健康保険に入って保険料を払う
9月だけ、国民年金に入って保険料を払う
というダブルパンチになったのだ。
しかも9月は一度も医者にかからなかったので、保険料を払っただけだった
これから夫が定年になる皆様は
私のように
3号→1号→2号の激動の3か月で、余計な年金保険料や健康保険料を払わないように
気を付けてほしい。
こうして夫にかわりフルタイムで働きだしたのである。
このフルタイム勤務が、あとあとの夫婦関係に良くも悪くも影響を与えてくるのだ。
(つづく)