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期待しすぎた「はらこ飯」ー新潟温泉旅その2

なにわ男子の洗礼を受け、ようやく新潟駅をレンタカーで出発。

新潟は栄えていた。思っていたよりもずっと。
道が大きいし、空間が広い。

あー、旅に来たぞっていう感じがする。
ようやく私の夏休みが始まるんだ(今年の夏はどこにも行かなかった)

高速に乗り、一路目指す瀬波温泉。
が、その前に腹が減っては戦ができぬ。
そこは、食いしん坊のなっちゃん、
お昼の場所を考えていた。

理科系オットのメモアプリによると、このようなルートで走っている。

- 新潟駅 → 新々バイパス ~ 蓮野IC ~国道113~国道345 → 瀬波温泉
- 昼食:海鮮処番屋

 この番屋は、るるぶやマップルなどの観光ガイド集にも載っていて期待大。


1階が鮮魚センターで、2階がお食事処。
日曜日だからどうかなぁ、
予想通りお店の前で15人ぐらい待っていた。

名前を書いて待つ。
団体客を受け入れており、一般客の脇をすり抜けてツアー客が入っていく。

待つ間、下の鮮魚センターを見て回る。鮭の本場ということで、切り身もたくさん。

ん?でもよく見ると、国産じゃないものも。チリ🇨🇱産だ。
我が家の地元のスーパーでもチリの鮭はお安く売っている。油っぽくて私はあまり好きではない。価格で競争すると勝てないのだろう。

売り場のおじさんに聞くと、11月くらいに鮭は川を上ってくる。その時期に来れば日本の鮭があったのかな?

お、持ち帰り寿司の店を発見。
こちらはお値段安め。

食堂前に戻る。やはり団体客がどんどん入っていく。年齢層は、高め。どんなツアーなんだろう。

ーーー

ようやく呼ばれた。ふうう。

席についたとたんに注文する。もうホームページを見て、何を頼むか決めていたのだ。

はらこ飯。2200円。

はらこ飯とは?

はらこ飯(はらこめし)は、炊き込みご飯の一種で、醤油や味醂などと一緒に鮭を煮込んだ煮汁で炊き込んだご飯の上に、客に供する前に、鮭の身とイクラ(はらこ)をのせる。
店舗で供される場合は、さらに鮭のあら汁を合わせるのが一般的。

ウィキペディアより

炊き込みご飯、鮭、いくら、あら汁。
旅に来た甲斐があるではないか。
ビバ!はらこ飯。

ほどなくしてやってきたのがこちら。

お値段は2200円


わあい。
「感謝を込めていただきます」と合掌して。
急いで口に運ぶ。

あれれ?
白いご飯だよ。
炊き込みご飯ではない。

マグロのお刺身を箸でとる。
向こうが見えそうなほど薄い。
お味噌汁は岩のり。あら汁ではない。
ご飯の盛りが少ない。
イカは柔らかくて食べやすかった。
えびもおいしい。いくらは普通。

2200円。東京とそう変わらない値段。
新潟だから、素材は違うのだろう。

まずくは無い。おいしい方だと思う。だけど…。

期待しすぎたのだろう。
気持ちがクシュっとしぼんでいく。

これは、はらこ飯じゃなくて、海鮮丼では?
いくらが入っているから、はらこ飯という区分?
(メニューには海鮮丼もあったのだが、そちらにはイクラが入っていなかった)
団体客向けのメニュー展開だったのかしら。

にしては、どうしてこんなに一般の客が並んでいるんだろう。日曜だから?

3人とも早々に食べ終わる。
ーーー

1階に降りて、行ったのは持ち帰り寿司の店舗。

鉄火巻き3本と、お寿司を5カン買って外の椅子で食べる。合計950円。

この値段でこの味なら、お得感がある。
隣でも地元の人らしき家族連れが食べている。
手軽な外食だ。

理科系夫「これでお腹いっぱいになる」

ですね。白ご飯少なかったからね。

炊き込みご飯のはらこ飯も食べてみたかったなぁ
(結局この後、食べる機会はなかった)

外にある売店で、買い物。
新潟に買い物で貢献するのが今回の目的の1つだから。
目を引いたのがこれ。

けっこう大きい麩

まるでお茶碗を伏せたみたいな形。
一つ一つが子ども茶碗位の大きさがある。
3つ買うと1100円(お土産屋さんにありがちなパターン)。

店のおじさんに話しかける。

あつこ「これはどうやって食べるんですか」

おじさん「水かぬるま湯で5分ぐらい戻してから使うんだよ。
鍋物に入れてもいいし
お味噌汁に入れてもいいし、何入れてもいいよ。しっかりして煮崩れないので、戻したあとに切って食べやすい大きさにして」

3つと言えば我が家の女性陣、あつこ、はるちゃんなっちゃん。分けるのにぴったりだ。即決で買う。
ついでに脇にあった岩のりもゲット。2個買うとお安くなる。迷わず2個購入。

こうなると、もっと買いたい。
鮭の酒浸し。
鮭を薄く切ったもの。
おじさん「これはこのまま食べていいけど、日本酒に30分ぐらいつけて食べてもおいしいよ」

それなりのお値段でした


あつこはお酒を飲まないが。
理科系夫のために購入。あ、はるちゃん夫のはるおくんにも買おう。
ペットボトルもここで買っておこう。1本100円とか安い。なんだかんだ5000円程度購入。

すると、おじさんは、お寿司を食べていた私たちのそばにやってきて、
「どこにこれから行くの」と聞いた。
要するに、あつこは観光客丸出しだったらしい。おじさんも暇だったみたいだ。

なっちゃん「笹川流れに行きます」

おじさん「遊覧船に乗るの?」

なっちゃん「はい」

おじさん「じゃぁ、大きなこの道じゃなくて、こちらの道を行くと、信号が少なくて便利だよ」
ちょうど机の上に開いていた地図を指差しながら、教えてくれた。

おじさん「かもめに餌をやるんだったら、これ」
そう言って、おじさんは、亀田のおせんべいを差し出した。

右上の「うまさぎっしり新潟」の文字がまぶしい

そうそう、新潟は、おせんべいの本場。亀田の本社も新潟なのだ。
あつこ「え、ごちそうさまです」

おじさん「気をつけて」

くしゅっとなっていた気持ちが、がぜん戻っていく。やっぱり旅の醍醐味は、そこの地域の人と話をしたり、触れ合ったりすることだよね。

こうして今度こそほんとに海を目指す。
なっちゃんの楽しみにしていた「笹川流れ」とはいかなるものか。
次回のノートに続く。
なっちゃん、野生の鳥に呼びかけるの巻、になるはず。

 

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