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【革小物オーダーレポート】エチオピアンレザーのスリム名刺入れ

アステル・エチオピアンレザー作家のあつこです。
「おしゃべりアトリエ」という名前の
新しいスタイルの革小物オーダーをはじめました。

おしゃべりアトリエとは
京都・宇治の自宅アトリエと、オーダーしてくださった人をオンラインで繋ぎます。デザイン案をもとに対話をして、カラーの選択やデザインの調整をします。作家と使い手が共につくっていくオーダースタイルです。

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今回オーダーをいただいたのは、三浦希さん(@miuranozomu)。
フリーランスのライター・モデルとしてご活躍されています。SNSではお洋服やファッションアイテムの発信も。好きなんやな〜ということが伝わってきて、いつも楽しい気持ちになります。

数ヶ月前に風のようにWasei Salonに舞い戻り、ご縁をいただきました。そんな三浦さんにオーダーいただいたのは、ブラックの名刺入れです。


オンライン対話 : 素材をまるで人のように

「持ち物少なそう」というイメージがあり、とにかくスリムな名刺入れをご提案させていただきました。

まずは、しっかりとした牛革 or 柔らかいシープレザーの選択から。

「ぼくは、ガンダムとか、アメリカの車とか、強いイメージのものが好きなんです。男の子だからですかね。」

とメインの革には牛革をチョイス。

「お相手の名刺を入れるポケットだけシープレザーとかだと、厚みが出なくていいかもしれないですね。」

という提案に「相手の名刺を入れるポケットが柔らかい素材ってめちゃくちゃいいですね〜」ということを熱く熱く語っておられました。

素材にまるで人格があるかのように、語りながら選んでいくのが印象的でした。きっと普段のお洋服も、こうやって素材の特性や自分がそれを選ぶ意味を言葉にしているのだろうな。

あと、名入れの話を散々したのち「あ、でも、名刺入ってるから名前なくて大丈夫ですね!」と二人で笑ったのも対話の時間の思い出として書き残しておきます。

制作風景

オリジナル型紙制作。ちょうどいい大きさをミリ単位で調整。
柔らかいシープと厚みのある牛革のタブルづかい
革包丁で裁断
クリームを塗ってケバケバを抑えます
ドキドキの刻印中
仕込みが完了
穴あけも慎重に
長い糸で縫い上げていきます
飾り縫いー進んでは戻りを繰り返すこと1時間


おしゃべりアトリエから生まれた名刺入れ

メインのポケットに入る枚数は約10枚。
サイドポケットにも8枚ほど入ります。


スリムなオールブラックの名刺入れ。三浦さんにリアルでお会いしたことはないですが、私の中のご本人のイメージにぴったりな名刺入れになりました。

「その人のもの」と思えるものができたとき、なんとも爽快な気持ちになります。自分用にいいものができたときより、いい。この「きもちー!」に共感してくれる人いるかなあ。

今回も楽しい対話とものづくりの時間をありがとうございました。

もうすぐお届けです。

▼大容量名刺入れの制作事例

▼Instagramやってます

https://www.instagram.com/aster_ethiopianleather/



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