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『マダムのおかしな晩餐会』

パリに住む金持ちアメリカ人夫婦が晩餐会を開いたものの、手違いでテーブルには13人。13という数字は不吉だから、と女主人は急きょ、メイドを“スペイン貴族の血を引くミステリアスな女”という設定で、14番目の客になるよう言いつける。
嫌がっていたメイドだったが、英国紳士に求愛されてしまい…

嘘と行き違い、すれ違いのオーソドックスな映画。変にこねくり回したところのないシンプルなストーリーと美しい画面に、ゆったりと映画を楽しむことができる。

移民と大地主の、身分違いの恋愛。
お金はとりあえずあっても虚がつきまとうアメリカ人。
美貌で成り上がってきた、愛情や自信を感じられない女主人が、哀しくて可愛らしい。
嘘でしか見せられない自分。じゃあ真実をさらけ出して、受け入れられるんだろうか?人間関係って、ホワイトライも込みの嘘で成り立っている時がほとんどかもしれない。

毒気少なくさらりとしているので、きっと飛行機の中で見ても楽しい。


公式サイト
http://madame-bansankai.jp/info/

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