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鹿島茂コレクション『アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界』

日比谷図書文化館にて開かれていたタイトルの展示に、ぎりぎりすべりこみセーフで最終日に行くことができた。


アール・デコ四天王と呼ばれるバルビエ、マルティ、マルタン、ルパップ。モダンアートからの影響と幾何学形態の多用のほか、ロシア(略)、エジプトや日本、中国といった異国様式の引用など、(略)モダングラフィックデザインを代表するドイツやイギリスとは一線を画す独自の進化を遂げたフランス、アール・デコ期のタイポグラフィも魅力的です。(千代田区立日比谷図書文化館 冊子)

あの鹿島茂氏のコレクションですよ!
どういう経緯でこれこれと出会った、など個人的なお話も聞きたくなるコレクション。
展覧会会期の最初の方でたしか講演会があったと思うので、そこでそんな話が出たのかもしれない。ああ、体が七つあればなぁ。

イラストの細かな描写の美しさももちろん、イラストだけでなく、字やレイアウトなども含めた全体像をみるとさらにうっとりとなる。

また描かれる女性たちのファッションがわたしの好きな時代のもので、それはウディ・アレンの映画の中のような憧れの世界のもの。
ふくらませないすらりとしたドレスやマニッシュな帽子。
ときどき混じるオリエンタル趣味がエキゾチックで良い。

これ(下画像)なんてたぶん着物をはおって、謎の猫のかぶりものをして、エキセントリックなおしゃれを楽しんでいる。

展覧会へ一緒に行ったポンちゃんが「椎名林檎だ」というので楽しくなって林檎だ林檎だとポストカードを買って帰った。

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