「偶然の成果」を狙って得る
思ってもいなかった成果や幸運が偶然もたらさせることをセレンディピティというそうです。
戦後まもなくアメリカでは、遠くにいる潜水艦を検知するために音波の研究をしていました。研究を進めていくなかで、機械音ではない音が混じっており、それがイルカの交信であることが偶然分かったそうです。
一般的な話では、急ぎ必要な書類を探して机の上をひっくり返していたら無くしたと思っていたお気に入りのペンが出てきたり、そんな経験が誰にでもあると思います。
これらのことから、良い成果、偶然の発見は自分の思考のど真ん中に置いておくと現れにくいのではないかと考えました。
一旦は思考の真ん中に置いて本気で見つめる。そして答えが出ないのなら「あなたには興味がないので少しどいてね」と距離をとる。
そうすることで、答えは向こうから勝手に現れるという幸運・セレンディピティが起こるのではないでしょうか。
凝り固まった視点から一時的に離れることで、他の情報などとミックスされ、新たな解決の糸口がふとした瞬間に掴めるということなのだと思います。
偶然の成果は狙って得られるのかもしれません。
参考文献:思考の整理学(外山滋比古 著)
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